任意売却の悪質業者にご注意(トラブル実例)
この記事を書いた人
安田 裕次
全日本任意売却支援協会
代表理事
任意売却の悪質業者にご注意(トラブル実例)
本来、大切なお金と住宅のことですから、慎重に選ぶのが理想的です。
しかし、返済が滞っている状態であったり、既に裁判所から競売開始決定通知が届いていたり・・・と、時間的にもお気持ち的にも不安を抱えていらっしゃる状況では、余裕を持って探すことは簡単なことではないでしょう。
そんなご相談者様の心理状況につけこむような不誠実な業者が増えています。
特に、「自宅に訪問してくれたし、自分が動くのも面倒だったから」という理由で訪問業者に依頼される方が増えており、それに付随してトラブルも急増しているのです。
裁判所から競売開始決定通知が届くころ、ご自宅に訪問業者がたくさん訪れます。
競売になるまでの期間に解決するためには、1日でも早くご相談されることが望ましいのですが、残念ながら訪問業者の中には決して依頼してはいけない悪質業者が存在するのも事実です。
また、以前は訪問時のマナーの悪さが際立っていましたが、業者も外見や対応方法を改善してきているため、最近では訪問時の様子だけでは悪質かそうでないかが判別しにくくなってきています。
- 自宅前で何時間も待機
- 何度もピンポンを押し続ける
- 玄関先で大声で競売などと話す
- 本人の留守中に勝手に子供に話してしまう
- 茶髪や髭など、不誠実な印象
- 若い女性が訪問し、2回目以降は担当者が変わる
- 爽やかな風貌の男性で一見誠実に見える
- 一言で訪問業者と言っても、その場では悪質かどうか判断しにくくなっています。
訪問時の勧誘のために初回だけ若い女性が訪問するということもあるそうで、2回目以降は別の担当者が高級外車を自宅前に乗り付けてきたという証言もありました。
「自宅に訪問してくれたら自分が動かなくて良いし、依頼しようかな」と思われる方も少なくないようです。しかし、肝心なのは相談してからきちんと対応してくれるかどうかです。
遠方にお住まいであったり、高齢やお身体が不自由等の理由がない場合、会社に訪れ実態を確認されることが理想的でしょう。
債権者とのお話合いをする前に、購入者や引越代を決定することは出来ないため、有りもしないウソの話で勧誘しているケースがほとんどです。
業者の目的は、とにかくその場で依頼の契約(専任媒介契約)を締結すること。
しかし、1のケースと同じく、大切なのはその後の対応です。
誠実な業者は、ウソの約束など決してしないでしょう。
- どんなに困った状況であっても、うますぎる話は怪しいとまずは疑うこと。
正式に依頼する前に高額の引越代を提示してきたら、どうやって捻出するのか具体的な説明を求めてみてください。
きちんとした説明がない場合、ほとんどのケースで後にトラブルに繋がっています。
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[受付時間] 9:00-18:00 女性相談員も応対します。
任意売却の案内の郵送物の中に、金券チケットや現金引換券が封入されている場合があります。(交通費やテレフォンカードなど相談者の負担を減らす目的以外の、不明確なお金)
中には、依頼の契約(専任媒介契約)を書けば現金を渡すといった会社まで存在するようです。
これは、たくさんの依頼を貰い、楽に任意売却が成立する案件だけ対応していると考えられます。
任意売却の専門知識をしっかり持っていれば、“楽にできるかできないか”といった判断は決して行いません。
どのような状況であっても最善を尽くしてくれる会社は、お金で勧誘などせず、解決のために必要な説明を具体的にしてくれるでしょう。
- お金で勧誘する会社には注意が必要です。
気になったこと、疑問に思ったことは何でも質問してみる。
依頼後もきちんと対応してくれるか等、小まめに連絡を取って確認しましょう。
実際にあったトラブル実例
実際に任意売却業者のトラブル被害に遭われた松本さん(仮名)、このような被害を無くすためにと、インタビューに応じてくださいました。
松本さんは、熱心だと感じた訪問業者に依頼されたものの、途中で連絡がつかなくなり、何度も電話をかけてようやく連絡がついたと思えば、競売で入札すると言われました。
以下、インタビューをお読みください。
- 松本さん
(仮名) - 突然連絡がつかなくなって、やっと電話がつながったと思ったら、『銀行に無理と言われたのでお手伝いできません。競売になったら当社も入札するので、また連絡します』と言われ、一方的に電話を切られたんです。
- 松本さんはその後どうすれば良いか分からず、
インターネットで調べて当協会へ連絡をくれました。 - 松本さん
- 他社に依頼中で、自分でも状況がよく分からないのですが、相談を聞いて貰えますか?
- 相談員
- もちろん、大丈夫です。
- 松本さん
- はじめは突然部屋の前でピンポンを鳴らしに来たのですが、私は夜勤前で寝ていたので出ませんでした。モニター越しに覗くと、何度もしつこくピンポンを鳴らしてから、諦めて帰って行きました。オートロックなのに、どうやって中まで入ってきたのでしょうか。出かける前に郵便受けを見ると、手書きの手紙が入っていました。
- 相談員
- どんなことが書かれていましたか?
お心当たりのある方は、ご相談ください
実際に途中でトラブルに発展するケースは増えており、当協会にもご相談が多数寄せられています。
不誠実な業者は、ご相談者の不安な心理につけこみ、債権者(金融機関)と交渉する権利を独占します。
しかし、実際に債権者から目星をつけた金額での売却許可が下りなければ、そのまま放置といった事例も少なくないのです。依頼される業者は慎重にお選びください。
当協会ではこのようなトラブル被害を無くすため、依頼中の業者に不信感を持っておられる方のご相談も受け付けています。自分も当てはまるかも?と感じた方は、ご相談ください。
この記事を書いた人
安田 裕次
全日本任意売却支援協会
代表理事住宅ローンアドバイザー、任意売却コンサルタント
宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー
不動産賃貸管理士、定期借家借地アドバイザー等、不動産やお金、保険に関する資格を有する。住宅ローン破綻者を競売から救うための「任意売却全国ネットワーク推進計画」 で、経営革新の承認を受けるなど、住宅ローン破綻者救済、任意売却事業の第一人者として活躍。
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任意売却 よく頂く質問
- 質問(1) 任意売却のデメリットはありますか?
- 質問(2) 任意売却をする必要のないケースはどういったケースなのですか?
- 質問(3) 任意売却と通常の売却の違いは何?
- 質問(4) どうして相談料は無料なのですか?
- 質問(5) 任意売却の依頼後、何をしてくれるのですか?