夫が会社を辞めた後、定職に就かず給料が下がる一方になり、住宅ローンが払…
石村裕美子(仮名)様 41歳 パート
相談者 | 伊藤真奈美(仮名)様 |
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年齢 | 44歳 |
職業 | パート |
家族 | 息子(12歳) |
住所 | 横浜市中区 |
急に引越しをすることはできないので、任意売却をして時間と引越し代が欲しい。
離婚してから約7年間、横浜市中区の家に息子さんと2人で住んでいた伊藤さん。最寄りの石川町駅からは少し遠いですが、元ご主人が住宅ローンを払ってくれるという約束でしたので、家賃を支払う必要がなく、何も問題なく住んでいました。
しかし、突然、銀行から「督促」が届きました。はじめは「もしかしたら、入金を忘れただけかな・・・」と思い、特に気にしなかったのですが、翌月もまた届き、3ヶ月後には「代位弁済」と書かれたものが届くように・・・怖くなった伊藤さんは、当協会にお電話をされました。
「とにかく元夫と連絡が取れないんです。どうしたらいいのですか?」と涙ながらにお話をする伊藤さん。私は、ゆっくりと事情をお聞きし、今後どうなるかをご説明差し上げました。
その上で伊藤さんが希望されたのは「任意売却をして引越し代をもらいたいです」とのことでした。
さて、横浜の家を任意売却するには、名義人の元ご主人に売却の意思がなければなりません。しかし、元ご主人は電話に出ず、このままだと時間だけが過ぎていき競売になってしまいます。そこで私は、何度もお手紙を差し上げました。
ようやく連絡が取れると、元ご主人も「すみません・・・仕事を辞めてしまい、もうどうしたらいいのか分からず、逃げていました。」「彼女たちのためにできることがあればお願いします。」と任意売却に同意してくれました。
これで準備は整いました。すぐさま銀行に連絡をして競売になるのを一旦ストップしてもらい、販売活動を開始。横浜の中区ということもあり、すぐに買い手が決まり、任意売却が完了。伊藤さんは引越し代を受け取られ、無事にお引越しもできました。
「どうしたいいのか分からない・・・」
まさにこの気持ちでした。しかし、元夫とは連絡が取れないまま時間だけは刻一刻と過ぎていき、銀行からの督促は厳しさを増す一方でした。
そのため、本当に「わらにもすがる思い」で全日本任意売却支援協会に電話しました。
担当の小野さんは「正直、よくあるケースなんです。電話が繋がらないのでしたら、まずは私からお手紙を送りましょう。」とすぐに動いてくれました。
たぶん、何度も送ってくれたと思います。元夫から連絡があったと聞いた時は信じられませんでした。最後は無事に任意売却ができ、そのおかげで引越し代がもらえて助かりました。
何もしなかったらと思うと・・・あの時、相談して本当に良かったです。
「離婚後、住宅ローンは元ご主人が支払う約束をしていたにもかかわらず、払えなくなり、奥様のもとに銀行から督促が届く」というのは、本当によくあるケースです。
その元ご主人が家の名義人である場合、やはり名義人が売却に同意しなければ任意売却はできません。ただし、そうかと言って諦める必要はありません。
伊藤さんと同様、私たち専門相談員がお電話やお手紙で連絡が取れるよう努力します。
何もしなければ、ただただ競売で住むところを失ってしまうだけです。私たちと一緒に、諦めずにできる限りのことをやっていきましょう。