業績悪化で会社の経営継続が困難に。親族間売買で家を守りたかったが寸前で…
木原 不二夫 (仮名)様 60歳
相談者 | 村瀬敬三(仮名)様 |
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年齢 | 59歳 |
職業 | 自営業(建築) |
家族 | 妻、息子(28歳) |
住所 | 横浜市港南区 |
任意売却をして息子に買ってもらいたい。
村瀬さんは、20代の頃から一人親方としてずっと建築の仕事をしてきました。順調にやってこられ、横浜市の港南区に一戸建てのマイホームを購入。その後もお仕事を頑張っておられました。
しかし、足の怪我のため、しばらく車椅子生活になると、なかなか仕事に復帰できなくなりました。
その間は、奥様がパートに出てなんとか生活費を稼いでいましたが、さすがに住宅ローンまでは手が回らず、滞納が続いてしまいました。
村瀬さんは何度も銀行に行って待ってくれるように頼みましたが、それも3ヶ月が限界でした。銀行からは「もう競売の手続きに入ります」と言われ、村瀬さんは覚悟を決めて当協会にご相談に来られました。
ご希望は「任意売却をして息子に買ってもらいたい」とのこと。息子さんはサラリーマンとしてもう6年以上勤務されていますので、十分に住宅ローンが組めます。
ご依頼をいただくと、その場で銀行に任意売却をする意向を連絡しました。銀行の担当者は、何度も一緒に任意売却をしている顔なじみのため「いつもの通りに頼みますね」と競売の手続きを止めてもらいました。
その間に、息子さんには住宅ローンを組んでもらうために銀行をいくつか回っていただきました
その結果、無事に任意売却を利用した親子間売買が成立。そのまま、奥様と2人で住み続けられるようになりました。
銀行の人から「もう競売の手続きに移行します」と言われた時は青ざめました。その日のうちに必死に解決策を調べていると「任意売却」というシステムを知りました。
早速、全日本任意売却支援協会に相談に行くと、任意売却の仕組みや流れ、メリットやデメリットを全て説明してもらえたので、安心してお任せすることにしました。
別の日に、息子にも説明してもらったのですが、その息子も納得できたらしく、無事に親子間で任意売却ができました。
「明日までに銀行に任意売却をするという連絡をしないとダメなんです!」
村瀬さんはそう言いながら慌ててお話しされました。それほど焦っておられたのでしょう。
しかし、冷静に考えれば、まだ慌てるような段階ではありません。銀行の担当者も私がよく知っている方でしたので、スムーズに進みました。
村瀬さんも、終わってみれば「あの時は焦りから気が動転していました(笑)」と笑顔で話されていました。
多くの方々にとって、住宅ローンの滞納は一大事です。しかし、私たち専門家からすると、慌てる必要はありませんし、解決する方法はいくつかあります。
どうかお一人で悩まないでご相談くださいね。一緒に解決策を考えていきましょう。