定年退職後に自分のヘルニアが原因で再就職先へ行けず。収入が途絶えてしま…
山城 光夫(仮名) 様 62 歳 運送業
相談者 | 小島 雄二 (仮名)様 |
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年齢 | 44歳 |
職業 | 自営業 |
家族 | 妻(38歳)、息子(11歳) |
住所 | 埼玉県入間市 |
子供たちへの養育費を支払いたいので、自宅の住宅ローンもカードローンもスッキリさせたい。
小島さんは、6か月前に離婚して以来、子供と会えない寂しさを紛らわすために、競馬・パチンコといったギャンブルにはまってしまいました。
のめりこむあまりカードローンでお借入れするほどになり、住宅ローンの支払いを滞納するようになりました。ご相談時点で4回滞納しており、既に期限の利益は喪失。保証会社から代位弁済されていました。
そうなると、競売の入札期間まで残すところあと4~5ヶ月。
すぐに販売活動を開始した訳ですが、今回は
①保証会社(住宅ローン) 2,500万円
②市役所(税金) 400万円
③消費者金融(カードローン)260万円
の3か所の債権者と話をしていかなければなりませんでした。
実際のところ、住宅ローンの残債が相場よりもかなり残っており、税金やカードローンを返すことは難しい状況でした。このままでは②と③の窓口が売却を認めてくれません。
当初の市役所のスタンスは、『遅延損害金も含めて元金・利息ともに返済をしてもらわないと差押解除には応じられない』でした。
しかし、幸い小島さんは、税金を滞納し始めた頃から市役所の担当部署に返済の件で相談をし続けていました。市役所はその姿勢を認めてくださり、くわえて相場と債務額との差についても理解してくれました。
そのため今回は、一旦は一括の返済でなくとも何とか任意売却が出来るよう取り計らってくれることになりました。
3番手の債権者も、市役所が売却を認めたことから、こちらからの配分案に渋々同意してくれました。その結果、ご相談から3ヵ月程で無事解決に至りました。
こちらに相談する前は、出来るだけ金利が高かったり遅延損害金が膨らんでしまっている方を優先的に払ってしまっており、気付いたら家の競売手続きが進んでしまっていました。正直何から手を付けて良いか完全に見失っていました。
元々、市役所の担当部署の方とは話をしてきていましたが、協会の方が色んな提案を市役所の方にもして下さっていたのを、担当部署の方から後々伺いました。自分では到底考えつかないような提案をして下さっていて、債務は残っての任意売却となりましたが、満足しております。
私が色々とネットで調べた限りだと、特に行政や消費者金融等が相手だと、「全額返済が出来ないと任意売却ができないことが多い」という書き込みが多かったので、無事任意売却が出来て安心しています。
今回任意売却が成功したのは、1番手の債権者である保証会社さんが残債をかなり下回る価格で応諾してくれたこと(後順位への配分も含む)もありますが、市役所の方とマメに連絡を取っていたことが大きな要因だと思います。
タイミング的には代位弁済もされて時間が限られていた中での取り組みでしたが、無事競売を回避し、残債を減らすことが出来て良かったです。