業績悪化で会社の経営継続が困難に。親族間売買で家を守りたかったが寸前で…
木原 不二夫 (仮名)様 60歳
相談者 | 竹村彰宏(仮名)様 |
---|---|
年齢 | 52歳 |
職業 | 自営業 |
家族 | 妻、子二人 |
住所 | 大阪市西区 |
任意売却をして、いつか息子に買い戻してもらい。
大阪市西区の九条駅近くの一戸建ての家にお住いの竹村さん。洋服や雑貨の輸入販売店をしていましたが、売り上げが下がっていき消費税などの税金が支払えなくなりました。
それでもしばらくは、なんとか住宅ローンは支払ってきましたが、次第に 遅れるように・・・。銀行からは3ヶ月連続で滞納しないように言われており、ギリギリのところで踏ん張っていたものの、とうとう3ヶ月目の滞納になってしまいました。
もうダメだと感じた竹村さんは、当協会にご相談に来られ、任意売却することを決意されました。というのも、住宅ローンだけでなく、税金の未納分が増えて自宅が差し押さえられており、この状態から脱出したいという気持ちが強かったようです。
九条という場所から推測すると任意売却は成功するだろうと感じましたが、なんと息子さんがいずれ買い戻したいとおっしゃいました。
そこで私は、リースバックを提案。リースバックとは、任意売却で自宅を第三者に売った後、賃貸契約を結んで賃貸住宅としてそのまま住めるシステムです。将来的に息子さんが住宅ローンが組めた時点で買い戻すことができます。
その結果、竹村さんはリースバックをすることにしました。
懸念していた税金については、何度も何度も市役所や税務署と交渉を行い、差し押さえ解除を実現。任意売却と同時に無事に際抑えは解除され、リースバックが完了しました。
息子が買い戻すと言ってくれた時は、正直嬉しかったです。しかし、そんなことができるのか?と信じられませんでしたが、リースバックの説明を聞くと、なるほどと納得しました。
今はその買い戻しを目標にして、家族みんなで頑張っています。
また、支払えきれなかった税金については、担当の新井さんが分納する計画まで作って交渉してくれたので助かりました。
息子さんの「僕が買い戻します!」という強い意思が私を奮い立たせてくれました。
銀行や各役所との交渉は手こずりましたが、竹村さんのご家族のためにあきらめず何度も交渉を重ねました。税金はすべて清算することができませんでしたが、差し押さえの解除、分納の計画が立てられて、竹村さんの買い戻しという将来設計に見通しが立ったことがすごく嬉しかったです。
竹村さん、息子さん、買い戻しに向けて頑張りましょうね。