業績悪化で会社の経営継続が困難に。親族間売買で家を守りたかったが寸前で…
木原 不二夫 (仮名)様 60歳
相談者 | 山本聡(仮名)様 |
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年齢 | 54歳 |
職業 | 会社経営 |
家族 | 奥さん(52歳)・息子(30歳) |
住所 | 東京都江東区 |
任意売却した後に、息子に買い戻してもらい住み続けたい。
東京都江東区の豊洲の高層マンションに住んでいた山本さん。
ご相談をいただいたのは、競売申立から1ヶ月後のことでした。山本さんのご希望は任意売却をしてリースバック。「投資家の方に購入していただき、数年後には息子に買戻しをしてもらいたい」とのことでした。
というのも、やはり豊洲にある自慢の高層マンションです。低層階の部屋ですが、なんとかここに住みたいという思いは強く、息子さんもそれを望んだいました。
山本さんは、ご相談の来られる前に、弁護士を通して債権者に親子間売買をお願いしていました。しかし、再三断られていたことから、ご自身も半分諦めていたそうです。
今回、改めて債権者の方と連絡を取ってみると、筋道を通したお話し合いをすることで、親子間売買も可能性はゼロではないことを悟りました。そして、じっくりと債権者の方とお話し合いを重ねていきました。
最終的には希望を下回る金額で息子さんに売却することが出来ました。
弁護士を通して、何度も親子間売買をお願いしてきましたが、まったく相手にされていませんでした。そのため、「無理かもしれない・・・」とダメもとで相談しました。
相談した時には、私の話をじっくりと聞いてくださり、「親子間売買の可能性を諦めずにトライしましょう」と言ってくださいました。私自身、まさか親子間売買の承諾を取ってきてもらえるとは夢にも思いませんでした。
思い切って相談して本当に良かったと思います。今も家族3人で変わらずにここで生活できることに感謝する毎日です。
当初の希望は「住み続けたい」と仰っていましたが、それは諦めた末に至った結論であることは相談の時に察しがつきました。
しかし「息子さんに買い戻してもらいたい」という本当のご希望を叶えられる可能性はゼロではないとお話しました。
債権者の方にも納得していただく形で親子間売買ができ、山本さん家族のご希望も叶う結果になり本当に良かったです。