経営不振がきっかけで住宅ローンを滞納。昨年、会社の民事再生の認可が下り…
山本聡(仮名)様 54歳 会社経営
相談者 | 品川 亮介(仮名)様 |
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年齢 | 48 歳 |
職業 | 自営業 |
家族 | 妻(46歳)、息子(19歳)、息子(16歳) |
住所 | 埼玉県新座市 |
会社の連帯保証人になっており、会社の破産とともに差押が自宅に入った。このままでは、家を取られてしまい、家族が住めなくなってしまうので、何とか住める形で解決したい。それが駄目なら単純に売却でも仕方ない。
品川さんは、自分で会社を興し、LEDライトを作っていました。
元々、その方面の会社に勤めており、その分野に明るく、LEDの中でもペンライトというターゲットを絞れば、自分でも売り上げをあげることが出来るだろうと一念発起したのです。
車の整備会社、廃品回収会社、電力会社など、暗い場面で何かをしなければいけない会社に売り込みに行って、初年度はそこそこの売り上げを達成することが出来たそうです。
しかし、LEDのペンライトが、簡単に壊れるわけではないのと、一定数を売り上げてしまえば取り換え需要があるわけではないので、すぐに行き詰ってしまいました。
結果的に、わずか3年で会社を畳むことになったのです。
当然、品川さん名義のご自宅には、債権者が差押を入れて、勝手に売却できないようにしてしまいました。
もし、債権者が法的手段に訴えれば、売却をして引っ越しをしなくてはならないため、それだけは避けたい。
どういう形であれ住み続けられないかということで、ご相談に来られました。
差押金額はかなりありましたが、債権者と交渉して、減額をしてもらい、その金額でのリースバックを目指しました。
家賃との交渉で何度かやりとりさせてもらいましたが、最終的には品川さんと投資家さん双方に歩み寄って頂いて、何とか成立となりました。
自宅に差押が入ったときは、正直、もう駄目だと思いました。自宅が売れたらきっと家族は離散するだろうと考えました。だから何としても家だけは守りたい、その思いでいっぱいでした。
最初、投資家さんがおっしゃった条件は、かなり厳しいものでしたが、今回担当して頂いた小野さんには何度も骨を折ってもらって、なんとか満足のいくレベルで折り合いをつけて頂きました。おかげで、今までと変わらずに住み続けられていますので、本当にご相談して良かったなと思っております。
法人の連帯保証に入っていらっしゃる代表の場合、破産などを検討しますと、差押が入ってくる、または既に仮差押えが入っているケースがほとんどです。それをどういう風に対処するか、やはりここがポイントだろうと思います。品川さんは比較的、債権者とよくコンタクトが取れていたので、債権者もスムーズに対応してくださいました。そして債権者も競売になるよりは任意売却の方が多く配当を得られるということで、なんとか進めることが出来ました。