離婚の調停が長引き、住宅ローンの支払いが限界に。元夫との連絡も困難な状…
木村 由美(仮名) 様 48歳 アルバイト
相談者 | 大和田 幸子(仮名) 様 |
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年齢 | 55歳 |
職業 | 建築 |
家族 | 夫(50歳)、息子(20歳)、娘(18歳) |
住所 | 東京都大田区 |
離婚するのだが、家には住み続けたい。夫に住宅ローンを払わせて、自分と息子たちは、そのまま家に住める方法はないか。なるべく早く、そして引っ越さない形で、解決できる形で進めていきたい。
大和田幸子さんは、お子さんが2人いて、ご主人と4人で暮らしていました。
ご主人は、建築関係にお勤めで、数年前までは、1000万円近くの年収があったそうです。
しかし、会社の業績が悪化し、ご主人の給料が下がってきて、生活が思うようにいかなくなったそうです。ただし、幸子さんがそれを知ったのは、1年くらい前でした。
というのは、ご主人は年収が下がってしまったことを奥さんには言い出せず、贅沢な暮らしの水準を下げないよう、奥さんに内緒でカードローンで補填してしまっていたのです。
なので、奥さんはご主人の年収が下がったなどと夢にも思わず、普通に生活を続けておりました。
それが分かったのは、カード会社からの督促を偶然に奥さんが見つけてしまったからだそうです。カードローンの額は600万円。合計8社から借り入れをしており、芋づる式に手紙が届いたそうです。
これが引き金となって、奥さんのご主人に対する信頼は失われました。今まで頑張って守ってきた夫婦の絆がプツンと切れてしまったそうです。
初回の面談の時に、そのようにお話され、離婚も視野に入れて進めておりました。
どうしても住み続けたいとのご希望が強かったので、今回はリースバックという形で投資家さんに買ってもらって、家賃はご主人がお支払いしていくことで決着いたしました。
引っ越すことなく、リースバックという形で住み続けていくことが出来て本当にありがたいと思いました。特に今回の件は、自分の子供には全く話していなかったので、そのまま家に住み続けていくことが出来て、良かったと思います。ただし、名義が自分の父親では無くなったということを正直に話して、将来的には、自分の子供に買い戻しもさせようと思っています。子供がローンを組めるようになる3年を目途にして、頑張っていきたいと思います。
お子さんに買い戻しをさせたいというのは、進めていくうちに、大和田さんの中で大きくなってきたようです。当初のご相談は、「家に住み続けたい。投資家さんを探して欲しい」とのことだけでしたが、お子さんたちが自分の味方のようで、だんだんと自分たちのお子さんに買わせたいという気持ちが大きくなっていったのでしょう。そして、そのご希望が叶えられる可能性は高いと考えております。離婚という状況の中で、ご主人には苦渋の決断となってしまいましたが、奥様のご希望に沿う形となって良かったと思います。