完済まであと少しのところで会社の業績が悪化。収入が激減しボーナスもカッ…
橘 裕次(仮名) 様 58 歳 会社員
相談者 | 栗田理恵子(仮名)様 |
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年齢 | 40歳 |
職業 | パート |
家族 | 子(10歳) |
住所 | 東京都荒川区 |
連帯保証人を外れたい。それができないのなら、できるだけ被害が少なくなるように任意売却をしたい。
東京都荒川区のマンションに小学5年生の息子さんと二人でお住まいの栗田さん。
このマンションは離婚された元ご主人の名義です。元々は3人でお住まいでしたが、離婚後にご主人が出て行くことになりました。その際、住宅ローンについては養育費代わりにご主人が引き続き支払っていくと約束しましたが・・・滞納したとのことでした。
栗田さんのご希望は「連帯保証人から外したい」ということです。しかし、現実的には不可能です。そこで次に打てる手としては「そのまま住めるようにリースバック、または、任意売却をしてスムーズに引越しをする」のどちらかになります。
栗田さんの答えは任意売却をして引越しをしたいとのこと。私はすぐに元ご主人に手紙を送ってコンタクトを取りました。元ご主人としては「今住んでいる賃貸マンションの家賃と住宅ローンの二重払いする余裕はありませんでした。彼女がそう言っているのなら任意売却をお願いします。」と、やはり約束を守れなかったことに責任を感じておられ任意売却に同意してくれました。
また、長くお子さんに会っておらず、すごく気にされていたので、元気でいることをお伝えしました。
さて、任意売却はお二人のご協力のおかげで完了。栗田さんとお子さんもお引越しされて無事に終わりました。
突然、銀行から通知が来たときは驚いたとともに元夫に対して怒りを覚えました。でも、よくよく考えると、彼も無理して支払っていたこと、息子への愛情は変わっていなかったことを知って、これい以上はわがままを言えないなという気持ちになりました。
担当の浜崎さんの「大切なのはこれからですね、息子さんのためにも未来に向かっていきましょう!」という言葉にハッとさせられ、前向きになることができました。
離婚後、養育費代わりに住宅ローンを払うということは、よくあることです。問題なく払えている限りは良いのですが、それが止まってしまうと途端にどうしようもなくなるケースが多くあります。
栗田さんの場合も、パート勤めだったので元ご主人の支払いが途絶えると、もうどうしようもありませんでした。幸い、すぐに元ご主人とは連絡が取れ、任意売却の同意も得られたのがスムーズなゴールに結びつきました。
元ご主人の息子さんへの想いを聞いたときは、息子を持つ私も目頭が熱くなりました。