父が生前、知人に借りていた借金の返済をしているが、子どもの教育費もかか…
坂下晋(仮名)様 45歳 自営業(Web関連)
相談者 | 斎藤敬(仮名)様 |
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年齢 | 66 歳 |
職業 | 自営業 |
家族 | 妻(67歳) |
住所 | 千葉県木更津市 |
病床の父が亡くなるかもしれないことをふまえ、滞納税金も支払い、かつ相続税に充てられるお金を作りたい。
斎藤さんは、元々地主の家系ではありましたが、ご自身は自営業で奥さんと二人で生活をしていました。あるとき、斎藤さんのお父さんが急に体調を崩し入院生活を送るようになったことがきっかけで、税理士にお願いし、お父さんが所有する土地のことを調べてもらいました。すると、なんと約2年近く固定資産税を支払えていなかったことがわかりました。
おどろいた斎藤さんは、お父さんに経緯を確認。ここ数年で駐車場経営やアパート経営が悪化してしまったとのことでした。所有している不動産の固定資産税の支払いと自分の高額な治療費等に充てるために、この10年間でいくつか不動産を売ったものの足らず、結果的に2年近く税金を滞納する羽目になったそうです。
税理士に、万が一お父さんがなくなった場合の相続税や、現在までの滞納している税金などの合計を計算してもらったところ……2億円は掛かるとの結果が出ました。斎藤さんは、滞納している固定資産税については、ご自身の貯金等で一部充当出来るとしても、相続税の方が絶対に支払いできないと考え、当協会へご相談に来られました。
私たちは斎藤さんからの資料をもとに、駐車場やアパートの賃貸借契約書や入金状況、それに対する固定資産税を調べたのち、現地確認を行い不動産の評価を出しました。
土地の形が良くないこと、またアパートの修繕もされておらず、新しく賃借人を募集できないということもあり、残念なことに評価は伸びませんでした。
そのままでは安い値段でしか売却できないため、私たちは近隣住民の方に何とか敷地の一部を売って頂けるよう4か月間交渉しました。最終的には、近隣住民の方の土地とお父さんの土地をまとめて好条件で購入いただける方を見つけ、税金の納付と直近の生活費・治療費、およびアパートの修繕費用を賄うことができました。
父が私に心配をかけまいと黙っていた税金の滞納などの状況が、今回の入院で発覚し、当初は到底自分で用意することが出来ないお金の問題であたふたしておりました。全日本任意売却支援協会さんに伺うまでに、実は地元の不動産業者さんにも相談をしていたのですが、土地の形や権利関係等の兼ね合いであまり積極的に動いてもらえませんでした。
そんな中、インターネットで調べた全日本任意売却支援協会さんに相談したところ、色々な状況を想定した提案を頂きました。不動産のことなので、最初はどの方法が私や父にとって得策なのか分からなかったですが、直近での資金の行き詰まりなどを考慮した提案を勧めて下さり、一安心できました。
齋藤さんは、税金の滞納や後々の相続税のことで悩んでいらっしゃいましたが、今現在のお金の問題(滞納している分の税金を完済・治療費を作ること等)をクリアするためには、
・どの不動産を優先して売却した方が良いか
・どうやったら不動産の評価を上げられるか
・どの不動産なら早めに買手がつき現金化できるか
の三点が重要でした。最終的に近隣住民の方の土地と合わせて、お父さんの土地も売買することができ、お父さんの土地を単体で売るよりも2倍近い高値で売ることができました。お金を用意できたことで様々な問題を解決できた齋藤さんの安心した表情を見て、とてもうれしく思いました。