父が生前、知人に借りていた借金の返済をしているが、子どもの教育費もかか…
坂下晋(仮名)様 45歳 自営業(Web関連)
相談者 | 田中和幸(仮名) 様 |
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年齢 | 50歳 |
職業 | 会社員 |
家族 | 妻(48歳)、息子(14歳)、娘(12歳) |
住所 | 埼玉県桶川市 |
実母が亡くなり相続が発生。実家を売ればまとまったお金が入るのだが弟と揉めて膠着状態に。なんとか自宅に住み続けたい。
田中さんは元銀行員。数年前に出向先にそのまま転職をし、当然ながら収入が8割ほどに減ってしまいます。それでも何とかやってきたのですが、ここ数年は義両親の介護と子供達の学費の増加により住宅ローンを滞納しがちの状況になり、ついに保証会社から一括請求が届きます。
そんな中実母が亡くなり、実家の相続問題が発生したのです。相続人は田中さんと弟さんのお二人のみ。実家を売却すれば諸経費を差し引いても1200万円位は残る計算でした。
しかしすんなりと解決すると思っていた話し合いが全くまとまりません。弟さんの言い分としては、「子供の頃から成人して今日に至るまで兄貴は実家からかなり多額の資金援助を受けているから、その分を除いて計算すべきだ」とのこと。
実際に田中さんはここ数年実母からことある毎に資金援助を受けてきました。そこが引き金となったのです。
目と鼻の先にお金の算段はついているのに、保証会社は粛々と競売手続きに移行していきます。そんな中当協会にご相談にいらっしゃいました。
不動産の概要は以下の通りです。
<不動産>
ご自宅の相場:2000万円 住宅ローン残高:1200万円 月々の支払い:15万円
ご実家の相場:4000万円 ローンなし
どうしても住み続けたいのですが、田中さんの場合そもそも月々のローン15万円の支払自体が難しい経済状況。月々の支払いが楽になるなら投資家への売却も検討したいとのことでした。
そこで私はまずお家賃が支払える金額から逆算して投資家への数字の打診をしました。田中さんのお家賃上限は6万円です。そうなると投資家さんの条件として買取金額が1000万円。これだと住宅ローンの返済ができません。
そこでご実家の持分を担保にして諸経費分含む不足分300万円と当面の資金200万円を借入することにしました。返済条件は実家売却時の一括です。田中様もその条件を大いに喜び無事に契約の運びとなりました。
田中さんは数年後に買戻しも検討しております。その際にもローンのお手伝いのお願いをされていますので最後までご協力させていただきたいと思っております。
月々の支払いも楽になり、また相続の問題も腰を据えて対応できそうです。他のリースバック業者にも相談していたのですが月々の支払いが13万円で、借り入れの相談も不可。手元資金も乏しく支払いの不安を抱えながら決断するだけの勇気はありませんでした。実家の相続の問題も鈴木さんが丁寧にお話を聞いてくれたのでお話をしましたが、何社も断られていたので話すつもりはありませんでした。このような形で解決して下さって本当に感謝しております。
ご自宅を売るというのは大きな決断が伴います。住宅ローンの滞納がきっかけで投資家への売却をご決断されましたが、こういう時にこそ全ての問題を解決できる位に対応しておかないと目先の問題だけを解決しても何の意味もありません。今回はまさにそういうタイミングでした。数年後に買戻しのお手伝いをさせていただくことも楽しみにしております。