2年前にお父様が亡くなり、約2,000万円の負債を相続されました。返済…
日高久司(仮名)様 46歳 自営業(造園業)
相談者 | 平井進(仮名) 様 |
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年齢 | 58歳 |
職業 | |
家族 | 一人暮らし |
住所 | 東京都調布市 |
なんとか高く売却して手元にお金を残したい。
平井さんが当協会にご相談にいらっしゃったのは、地元の不動産会社に一通り相談した後でした。
奥さんとは10年前にお互い2回目の結婚。子供は作らずお二人で仲睦まじく一緒に過ごされてきたそうです。
そして奥様がある程度自己資金をご用意して買ったマンションをお二人の共有に。
しかし半年前奥さんが病気で亡くなってしまいます。奥さんの収入も当てにした返済計画だったため、住宅ローンは滞る一方。そこからが大変でした。
それなら売ってしまおうと決断されたのですが、すでに奥さんのご両親は他界。もともと一人っ子だと思っていた奥さんに、奥さんも知らなかった異母兄弟が3人いたのです。しかしいざ売るとなると、当然相続手続きを取らなければなりません。しかし、平井さんからしたら全くの赤の他人。なんとかその一人とは連絡はついたのですが、他の二人はなしのつぶて。
不動産会社からは、相続人確定をしてその方からご依頼をいただかないと売却活動できないということで、ことごとく断られてしまいました。
私共はまず相続登記完了を条件として、相続未登記の状況のまま平井さんとプロの方とで不動産売買契約を締結。手付金はお預りという形になりますので、お金は平井さんの手元には渡りませんが、平井さんの持分のみで当協会の提携金融機関に200万円の融資をしてもらい、当面の生活費等と相続人との手続きに必要な費用を確保。
その後私が北海道に在住している相続人二人に二度ほど会いにいき、事情をご説明。ようやくご納得いただいて遺産分割協議書にご署名をいただき、無事に解決に至りました。
何社も不動産会社に断られた時に本当に心が折れそうになりました。鈴木さんに相談しなかったら多分競売になっていたことでしょう。何より体調を崩して生活費もままならなかったので、どうなっていたか分かりません。本当に感謝しております。
相続登記してから買い手を見つけるか、買い手を見つけてから相続登記をするか。本当にこの違いだけなのですが、ご本人の心の負担だったり、融資が受けられるようになったりと全然対応が変わってきます。私達の仕事は商品を売ることではありません。ひとつひとつ丁寧に、可能性を少しずつ広げながら対応していくことが大事なのです。奥様を亡くして茫然自失としている時にお金のことも考えないといけない。このご心労を取り除くことができて本当に良かったです。北海道への出張も良い経験となりました。