激務で家族を支えていたある日、妻の不貞が発覚。精神的にボロボロになった…
森 聡 (仮名)様 48歳 会社員
相談者 | 加藤あや(仮名)様 |
---|---|
年齢 | 42歳 |
職業 | 会社員 |
家族 | 息子(9歳)、娘(7歳) |
住所 | 埼玉県新座市 |
離婚したご主人と連絡を取ってもらい、競売ではなく任意売却で問題を解決したい
加藤さんは2人のお子さんを持つシングルマザー。4年前にご主人の浮気を理由に離婚。
ご主人から養育費として毎月3万円×2人分をもらうこと、ご主人名義のご自宅には加藤さんとお子さんが住み続ける前提で住宅ローン毎月10万円を支払うことを約束し離婚となりました。
あれから4年。半年ほど前からちらほらとご主人の住宅ローンの滞納が見受けられ、銀行からの催促の手紙が来ることも頻繁になりました。加藤さんからもご主人に対し再三約束の履行をお願いし、なんとか遅れつつも1か月ずつ返済してもらっている状況。しかしついに先日ご主人より今後住宅ローンの支払いが一切出来ないとのご報告を受け、当協会にご相談にいらっしゃいました。
女性のほとんどの方は、ご自宅への愛着が強いせいかなかなか売却をしてお引越しをするという決断が出来ません。しかし加藤さんは違いました。既にお引越しを決意されていらっしゃったのです。唯一のご希望は3月まで住ませて欲しいとのこと。実家がお近くにあるので同居をするらしいのですが、3月にならないと入居することが出来ないらしく、そこまで何とか引っ張れたらということでした。
ご相談時点は4月、競売申立から入札まで約5か月。このままスムーズに手続きが進むと12月には入札を迎えます。つまり買主の協力なくして3月まで住み続けることが出来ないということです。
まずは所有者であるご主人の同意が必要です。早速ご主人にお話をさせていただきました。ご主人の意向としては少しでも高く売って欲しいとのこと。しかし奥さんの協力も必要なため、奥さん達に出来ることは最大限協力していただけることとなりました。これでまず第一関門はクリアです。
次に債権者です。金融機関との交渉は難航しました。まだ買って7年。少しでも高く売って欲しいという債権者の意向は十分理解できるのですが、3か月以上の引渡し猶予を買主に認めてもらうには値段を頑張って下げてもらうしかありません。そうしてようやく長い価格交渉が実を結び、値段が下がりました。
そして最終的にはプロの方に6か月の引き渡し猶予をいただき、契約に至ったのです。加藤さんにはお引越代もお渡しすることができ大変喜んでいらっしゃいました。
生活が厳しい中、引越しをするには実家しか選択肢はありませんでした。実家には弟夫婦が住んでいたのですが、子供が出来て手狭になったから出ていくとのことで渡りに船だったのですが、任意売却では退去するリミットが決まってしまいます。無理を承知で3月まで住み続けることをお願いしたのですが、小野さんには無理を聞いてもらえる買主さんを探していただき大変感謝しております。
家庭のご事情は様々です。加藤さんの場合、別のところに一旦お引越しをして実家に行くという選択肢もありましたが、お子さんの学区のこと、費用のことなどを考えると買主さんにご協力していただくことが一番手っ取り早いと感じました。
ご主人からは少しでも高く売って欲しいというご希望も頂戴しておりましたが、ご事情を説明したところプロの方に買ってもらって下さいとお願いをされました。やはりお子さんのことは気にされていらっしゃいました。ご夫婦間は離婚してしまえば赤の他人ですが、血を分けたお子さんへの想いは違います。その繋がりが解決へと導いてくれたんだと思います。