離婚後、元夫名義のマンションに住んでいましたが、突然住宅ローンの滞納通…
栗田理恵子(仮名)様 40歳 パート
相談者 | 田沼 健一 (仮名)様 |
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年齢 | 44歳 |
職業 | 無職 |
家族 | 妻(40歳)、息子(15歳) |
住所 | 神奈川県横浜市 |
自分が悪いのですが、仕事も大切な家族も失い、もうどうしたら良いか分かりません。何とかこの苦しい状況から抜け出せるお手伝いをしていただきたいです。
田沼さんはシステムエンジニアでメガバンクの保守も手掛けるチームに所属する優秀な方でした。
仕事は大変でしたが、やりがいのある充実した日々を過ごしていました。
しかし、数年前にそのチームに新しい上司が加わり、状況は一変。
その新しい上司は現場のことが分からないにもかかわらず、自分のやり方にそぐわないと容赦なくパワハラともいえる行動をとり、チームのメンバーが一人また一人と会社を去って行きました。
田沼さんはこのままではいけないと思い、その上司に考え直すよう意を決して進言をしたそうです。
すると、その日から田沼さんを目の敵にしたパワハラが始まり、田沼さんは数か月後、うつ病になって会社を退職しました。
田沼さんは仕事にも就けず、病気のストレスから次第に家族にも当たり散らすようになりました。
奥さんと3人のお子さんの5人暮らしでしたが、奥さんもご主人の病気とDVにもう耐えきれなくなり、結局離婚をすることになりました。
田沼さんは仕事を失い、家族も失ってしまったのです。
田沼さんはうつ病で働けないため、生活保護を受け始めましたが、当然住宅ローンも支払うことが出来ず、自宅を任意売却することになりました。
最初は地元の大手不動産会社に売却を依頼していましたが、1年経っても売れませんでした。
そして、いよいよ競売の申し立てを受けた時、大手不動産会社からは販売活動がこれ以上出来ないとお断りをされてしまったのです。
途方に暮れた田沼さんは全日本任意売却支援協会の資料を目にして、意を決してご相談いただいたのでした。
田沼さんのお宅は築13年のマンションでしたが、湿気の為家中にカビが繁殖し、天井や壁が黒くなっていました。
お子さんたちが一緒に住んでいた時も、ぜんそくのような症状を発していたとのことでしたので、おそらくこのカビが原因と思われました。
このカビは非常に厄介で、一般の方が内見するとなかなか購入しようという意欲がわかない程のインパクトがありました。
そこで、リフォーム前提で購入してくれる業者を探し、何とか債権者との条件の差も交渉でまとめました。
管理費の滞納も100万円近くありましたが、全額納付することが出来ました。
さらに田沼さんの引越費用も捻出できました。
家族も家も失い、あのまま何もかも嫌になって諦めなくて本当に良かったです。
今こうして子供たちに会えるもの、あの時相談に行って浜崎さんにお願いしたから。
同じ境遇の方が居たら、是非相談するよう勧めたいですね。
田沼さんから後日連絡をもらい、任意売却後、うつ病の症状も改善し、就職活動も始めたところ、新しい仕事が見つかったそうです。
今ではお子さんとも月に一度会えるようになったので、仕事で稼いだ給料で外食するのが楽しみだとおっしゃっていたのがとても印象的でした。