収益マンションの家賃収入が減った中村さんのお父さん。住宅ローンの支払い…
中村壮汰(仮名)様 38歳 会社員(製造業)
相談者 | 長田 紀子(仮名) 様 |
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年齢 | 43歳 |
職業 | パート |
家族 | |
住所 | 神奈川県川崎市 |
相続で取得したマンションの固定資産税と管理費等の支払いが滞っており、給与口座を差し押さえられた。生活費もその口座にあるため、不動産をすぐにでも売却をして税金・管理費等まとめて返済してしまいたい。
今回のご相談者の永田さんは、今から10年くらい前に離婚をした後、お一人で暮らしていました。幸い、相続で取得されたマンションがあったため住居には困らなかったのですが、同じマンション内の住民からの嫌がらせが頻繁にあり、止む無く引越しすることにしたそうです。
相続で取得した不動産ということと、荷物をそのまま残してきてしまったこともあり売却する気にならず、また嫌な思いをしたマンションの管理費や固定資産税を支払いたくない気持ちがあり、積もりに積もり7~8年の管理費等が溜まってしまったようです。
幸い、固定資産税などの税金に関しては、遅れ遅れで支払ってきたため、大きな額にはなっていませんでした。ただし、管理費等については当時から全く支払いをしていなかったこともあり、かなりの額になってしまっていました。(実際、売却の依頼を正式に受けてから管理会社に債権額を確認したところ、遅延損害金も含まれており、元本の2倍以上の額に膨れていました。)
今回、税金・管理費等の遅延損害金を含めた債務を完済できる金額で売ろうとすると、生活資金を確保するどころか、むしろ足が出てしまう可能性がありました。そのため、管理会社・管理組合(理事長さん)に今回の売却の経緯を説明したうえで、いくつか提案をし、「それであれば管理費・修繕積立金の元金部分だけ支払ってくれればいい」という確約を取ることが出来ました。
元々、当協会の投資家さんに物件紹介するのと併せて、今回の売買の着地点も含めて伝えておいたため、ご相談から5日で現金一括での契約・決済を行うことが出来ました。
最終的には、管理費等の遅延損害金がなくなった分、部屋にそのままになっていた残置物を撤去する費用と、給与口座の差押解除および当面の生活資金の捻出もすることが出来ました。
生活資金を入れている給与口座を急に差し押さえられ、どうすることもできず、無理を言って当日相談と売却の依頼をさせていただきました。
差押を行った役所および管理会社への交渉をすべて行って頂き、相談をさせて頂いて2~3日で売却先の目途も立てて下さったので、スピード感にびっくりしました。
当初、相談をしにいくのに勇気がいり、電話相談からさせて頂きましたが、不思議なもので電話の段階でかなり安心しました。色んなお客様のトラブルも解決されてきたというのが良く分かります。ほんとに無駄のない手続きだったと思います。有難うございました。
今回スムーズにいったのはいくつか要因がありますが、一番は住宅ローンが全くなく、また税金の方だけでも遅れ遅れで払っていたからだと思っています。また、マンション自体の規模も小さく、かつ自主管理のマンションということもあったので、理事や住民の方との距離が近かったことも要因の一つであるかも知れません。
いずれにしても、数日の生活をするだけの生活資金しか手元にない状態で、私も無我夢中で各債権者との対応を行いましたが、結果的に数日で契約・決済を迎え、長田さんの悩みを解決できたことは嬉しい限りです。