定年後の住宅ローンの支払いが不安。ボーナス月の40万円はもう支払えそう…
新美 宗光 (仮名)様 60 歳 派遣業
相談者 | 須藤猛 (仮名)様 |
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年齢 | 67 歳 |
職業 | 自営業(HP作成) |
家族 | 一人暮らし |
住所 | 東京都北区 |
住宅ローン完済のために退職金のほとんどを使ってしまった。今となっては後悔しかない。仕事の機材などを置いているため、なんとか安い賃料でそのまま住み続けたい。
須藤さんは現在67歳。2年前に退職をし、会社員時代に培った経験にもとづいて自営でWEBの制作などを行っています。
今回ご相談のマンションは17年前に購入したもの。当時は結婚生活を送っており、奥様と息子さんと3人で暮らしていたそうです。しかし息子さんが大学生となり一人暮らしのため家を出ると、夫婦の会話もほぼない状態に。そして5年前、ついに離婚をします。
当時夫婦で貯めていたお金のほとんどは財産分与として奥さんに手渡したそうです。ご自身は残りの会社員生活でしっかり準備をして独立に臨めば、退職金もあることだし十分にやっていけるだろうとの算段をしていたそうですが、そう簡単に事は運びませんでした。会社員時代の人脈で仕事を受注したのは2、3件のみ。生活していくのになんら足しになりません。
しかしそんな状況になるとは思ってもみなかったため、退職金を受け取ってからまず始めにしたことは住宅ローンの完済でした。退職金は1200万円ほどでしたが、ローンが1000万円ほど残っていたため「いずれ返すものだから返してしまおう」と完済してしまったそうです。残ったお金は200万円ほどでしたが、仕事の受注は全くなくあっという間になくなってしまいます。ついには固定資産税の支払いができなくなり、役所から差押の通知が届きました。そのタイミングでお金がないことの不安からリースバックの検討をし始め、当協会にご相談にいらっしゃったのです。
幸いにも、須藤さんのマンションは購入時とあまり値段は変わっておらず現在でも3000万円ほどの価値がありました。支払っていけるお家賃としては7万円前後。ゆくゆくは仕事をリタイアして田舎がある長野に引越しをしたいと考えていらっしゃるそうです。
それであれば「投資家に買っていただくよりご自身で法人を設立して法人に買っていただくことでまとまった現金を取得することはいかがですか」とご提案させていただきました。ご本人は第三者に売却することを想定していたためびっくりなご様子。もちろん法人設立および法人の借入は簡単なことではありません。しかし当協会では提携の金融機関に事前に事業計画書等を見ていただき、事業として十分見込があるとお墨付きをいただいてから費用発生する法人設立へと移行していきました。
結果として須藤さんにはお手元に1400万円入り、月々7万円ずつのご返済という形で個人法人間売買を成立させました!
投資家の方に売却することを覚悟して相談に伺いましたが、小野さんからご提案されたものは思ってもみないものでした。もし家賃も滞納してしまった場合はどうすれば良いのだろうかとか、または実家の母の状況次第ではすぐに長野へ引っ越す可能性もあり、そのときに安く売ったことを後悔しないだろうかとか、いろいろな事を考え悩んでいました。私にとってみればこれ以上ない解決方法です。
リースバックのご相談でしたが、可能性を追求し金融機関に相談したところ無事に個人法人間売買の成立をさせることができました。リースバックをご希望される方も突き詰めるとご自宅を手放したくないというお気持ちから出発していることがほとんどです。私達は常にお客様に寄り添う形で新たな解決の道を模索し続けなければならないと思っております。