両親が兄弟の連帯保証人になっていた為に自宅が競売にかけられました。何と…
津田直人(仮名)様 51歳 会社員(建築技術職)
相談者 | 石崎 友則(仮名)様 |
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年齢 | 43歳 |
職業 | 会社員 |
家族 | 妻(40歳)、息子(12歳)、娘(8歳) |
住所 | 神奈川県川崎市 |
任意売却をしたいのですが、離婚予定の妻と子供達が居住中で、販売活動に協力してくれそうにありません。何とか任意売却をして、家族を引っ越しさせてあげたい。
石崎さんは地方から就職で上京、職場で知り合った奥様と結婚。
お子さん2人にも恵まれ家庭生活は円満でしたが、若い頃からのギャンブルが止められず、次第に借金を重ねるようになりました。
当然住宅ローンの返済も苦しくなり、いつしか夫婦関係もお金のやり繰りが原因で上手くいかず・・・。
夢のマイホームを手に入れてから5年、離婚を前提に話し合いながら任意売却を進めていくことに。
別居の為石崎さんはすぐに家を出て、家には奥様とお子さん達が残りました。
当協会に相談後すぐに債権者と連絡を取り、販売活動を開始しました。
事前に私も確認しましたが、私も築5年の新しい家ですし、場所も角地で日当たりも良かったので、当初すぐに購入希望者が現れると思っていました。
しかし、何組も何組も内見しましたが、なかなか色良い返事が聞かれません。
石崎さんに自宅の状況を確認したところ、どうも、離婚を機に自暴自棄になった奥様は部屋の片付けを全くしなくなり、床にも荷物が散乱しているとの事でした。
しかし、別居しているご主人が勝手に片付けるわけにもいかず、なんとか奥様にも協力してもらうよう話をしました。
その後も内見は続きましたが、購入希望者は現れず。
ついに入札期間が開始されました。
石崎さんには現状報告をし、もう現金決済できる購入者が現れないと競売回避は難しい旨をお伝えしました。
そして開札日まであと10日と迫った時、ついに購入希望の連絡が入りました。
それは買取を希望する不動産会社からでした。
事前に確認すると、現金決済可能で、何とか開札前には間に合うとのことです。
債権者にすぐ連絡すると、何度か任意売却を成功させていた担当者でしたので、本来はお断りする期間であるところを何とか受け付けてもらえることになりました。
あとは、決済日までに奥様達が無事に引っ越せるかどうかが成否を決めることになります。
しかし、ご自宅はいわゆる“ゴミ屋敷”のような状態。
しかも決して引越しのモチベーションは高くない奥様達に動いてもらわないといけないのです。
石崎さんには、最大限の協力をお願いすると共に、出来なかった場合の厳しい結果もお伝えしました。
そこから、石崎さんの心にも火がつき、今までののんびりした対応とは変わり、積極的に奥様達の元を尋ね、新居を一緒に探し、引越屋の手配するため会社を休んで行いました。
そして開札日の7日前に契約を完了し、2日前に引越しも無事完了しました。
最終的に決済を行ったのは開札日の1日前でした。
私だけでなく、奥さんや子供も競売を回避できて本当に喜んでいます。
引越し先も近くに良い所が見つかったので、子供達も環境を変えることなく学校に行けてます。
本当にありがとうございました。
何か問題があれば即競売決定という厳しい状況の中で、最後まで付いてきてくれた石崎さん、細かな事は後回しにしてでも決済を優先してくれた買主さん、そして期限を最大限延ばしてくれた債権者の担当の方。
どれが欠けても任意売却は出来ませんでした。
私も長く任意売却の仕事をしていますが、これだけギリギリでの成約はあまり無いです。
今回はそれだけ、完了した時の喜びも大きかったです。