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- 住宅ローンが残っていますが、離婚後にできるだけ多くお金を残すマンションの売り方は?
現在、担保となっているマンションを所有しています。
住宅ローンが残っていますが、離婚後、
できるだけ多くお金を残すマンションの売り方はありますか?
私は美容室と理容室を経営していますが、5年前に市内に姉妹店を出店するために銀行から融資をしてもらいました。この時に借り入れた金額は700万円で、4LDKの自宅マンションを担保にしました。
お店の方の経営はまあまあでしたが、2年前に結婚した妻がブランド品や美容整形にこだわり、貯金はゼロになり、消費者金融にも100万円近くの借金を作ってしまいました。
幸いなことに、子供がいないので離婚する方向で話をすすめている最中です。
私は離婚したら思いきって友達がいるオーストラリアに移住しようかと思っています。あちらでヘアサロンを経営している友達から手伝いに来て欲しいと以前から言われているので良い機会だと考えてのことです。
そこで不動産を処分して資金を作ろうと思うのですが、知り合いは現在住んでいるマンションは担保に入っているために普通に売ることはできないと教えてくれました。
銀行から借り入れたローンはあと400万円程残っています。
できるだけ多く手元にお金が残るようなかたちで売りたいと思っているのですが、どのようは方法がベストなのか教えて下さい。
大阪市城東区/K・Sさん
回答日:2015年10月20日
理想的な方法は、①マンションの住宅ローン、②銀行からの借入れ400万円、③消費者金融の100万円、これら3つすべてを返済して、かつ、手元にお金が残るよう、できるだけ高く売却することです。
しかし実際は、住宅ローンをすべて返済できるほど高く売却するのは難しいでしょう。
マンションが、ローンなどの債務の担保に入っている場合、通常は抵当権(ていとうけん)という強力な権利が銀行によって設定されています。抵当権が強力な権利である理由は、銀行が融資金を回収出来ない場合、最終的に競売という法的手段も容易に採ることが出来るからです。
今回、K・Sさんは、銀行へ借り入れたローンの残り400万円を返済しないとこの抵当権が解除されないので、自分の思うようには売却できないのです。
そこで、任意売却という方法を取れば、事前に400万円を返済する必要はなく、売却をしてその代金で返済することも出来ます。
K・Sさんの場合は、消費者金融にも100万円近くの借金があるとのことでしたので、銀行のローンと合わせて500万円を売却代金の中から返済する任意売却を行うことが最も良い方法でしょう。
事前に銀行との話し合いや調査等を行い、K・Sさんの手元に出来るだけお金を残せるような販売活動を行うのです。
今回住みなれたご自宅を売却することにはなりますが、海外への移住によってグローバルな活躍の場が、K・Sさんをきっと待っていることでしょう。