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競売になって家を処分された場合、残った住宅ローンは消えますか?
空き家になっている自宅が競売になりました。家の価値よりも住宅ローンの方が上回っているのですが、競売が終ると同時に住宅ローンは無くなるのですか?
大阪市生野区/Fさん
回答日:2016年12月13日
競売で落札され、自宅を売却したとしても残った住宅ローンが無くなることはありません。
そればかりか、競売には次のようなデメリットがあります。
1.通常の価格よりも安く売却されてしまい住宅ローンが多く残る
競売が通常の売却と一番違う点は、室内の状況がどうか?所有者が退去してくれるのか?という不確定要素を多く含んでいることです。よって通常の売却よりも価格が低くなる可能性があるのです。また、競売は一般の方が入札に参加するのではなく競売を専門に扱っているプロが参加して落札します。当然、利益を乗せて転売するので、通常の売却よりも安価で売られてしまうことになり、結果として多くの住宅ローンが残ることになるのです。
2.引越し代がもらえない
競売ではなく、任意売却なら債権者が引越し代を認めてくれます。空き家であっても、何かしらの荷物があるでしょう。それらの移動に費用が掛かるのであれば、売却代金の中から10万円~30万円の範囲で捻出してくれます。
3.税金などの滞納も支払い義務が残る
任意売却なら、滞納している税金も売却代金から捻出してくれる可能性があります。税金の督促は強制力が強く、銀行口座や給与の差し押さえなどがされることもあります。遅延損害金も10%程度掛かりますので、ご留意下さい。
それ以外には、近隣住民の方に競売になったことが知れるというのがありますが、今回は空き家ということで省略させて頂きます。
ご相談される中で、「債務がなくなる」といった誤った知識を持たれている方もいます。
住宅ローンが残った場合は、たとえ競売になっても、返済の義務を逃れることはありません。間違った認識で放置してしまうと、危険な状態になってしまいます。
任意売却なら、金融機関の承諾を得て行う取引ですから、返済方法についても話し合いに応じてくれるケースが多いです。