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代表理事コラム

資本性劣後ローンで中小企業への融資が加速する・・・!?

2015年01月13日

 政府は2014年度の補正予算案に盛り込む追加の財政投資計画をまとめ、

それが発表されました。

中小企業軸に1,000億円超規模の追加投資の計画があるとのことです。

 

 

円安に伴う燃料や資材の高騰で、資金繰りが苦しくなった企業への支援策で

200億円超の低金利融資を実施する方針だといいます。

 

その中でも特に目を引いたのが、

中小企業向けに返済の優先順位が低い資本性劣後ローンと呼ばれる

融資枠を300億円規模で設けたことです。

 

この資本性劣後ローンというのは、借り手に3つの大きなメリットがあります。


1.ある一定期間、元金の返済をしなくて良い。

2.自己資本に組み入れることで自己資本比率が上がり、他の金融機関から

  融資を受けやすくなる

3.業績の悪い企業ほど金利が安い。

 

ひとつずつ詳しく見て行きましょう。

1については、いくら融資を受けたからと言っても返済期間が短いものなら、

借りてすぐに毎月返済をしなければなりません。

この資本性劣後ローンは元金の返済が10年後です。

10年後に返済ならじっくり運用できます。

 

2の自己資本に組み入れることができるについては、銀行などの金融機関からの

価が上がり、新たに融資を受けやすくなります。


3 の業績の悪い会社ほど金利が安いというのは、本来ならあり得ない話です。

通常はまったく逆で、業績の良い会社なら 0%台の金利で資金調達する可能性

があります。

 

ところが、この資本性劣後ローンの金利は、赤字企業で0.4%、黒字企業は

6.4%なのです。

 


また、これ以外にも創業1年未満の経営者らを対象に、日本政策金融公庫からの

貸し出し金利を0.1%程度を優遇するという。UターンやIターンをして地方で起業を

する場合などには金利の下げ幅を拡大する方針だといいます。

 


いずれにしても政府は、景気を回復させるために市場に資金を潤沢に送りこむ

策を続けるようです。

 

 

景気回復は誰もが願うことですが、私達の税金が有意義に使われることも

同時に願うことでもあります。

 

 

 

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