リースバック「息子と自宅に住み続けたい」
こんにちは、任意売却コンサルタントの浜崎です。
全日本任意売却支援協会には、「住み慣れた自宅に住み続けたい」というリースバックの相談が数多く寄せられています。
今回は、任意売却後、無事に自宅に住み続けることが出来た東京都にお住いの横山和孝さん(仮名)のお話です。
横山さんは奥様を早くに亡くされ、息子の和樹さんと二人暮らしでした。
自宅は、息子の和樹さん名義で住宅ローンを組んで購入し、二人で頑張って支払ってきました。
息子の和樹さんは大手システム会社に勤務し大変多忙でしたが、収入も安定しており、住宅ローンの返済は問題ありませんでした。
ところが、昨年、息子の和樹さんが仕事のストレスからかうつ病を発症し、その治療を行うために6か月の休職をせざるを得なくなりました。
休職中の給与は支払われないため、父の和孝さんの給与だけになり、生活費を捻出するのが精いっぱいに。
そして、その間の住宅ローンを支払えなくなり滞納。銀行からは滞納分の一括弁済を求められました。
6か月が経ち、息子の和樹さんは職場に復帰しましたが、毎月のローンは支払えても、滞納分は一括で支払えません。
その後、窓口が銀行から保証会社へ移り、住宅ローンの残額を一括請求されました。
横山さん達は全額支払うことが出来ず、ついに保証会社は競売の申し立てを・・・。
どうしたら良いか途方に暮れた横山さんはインターネットで当協会を探し、ご相談にお見えになったのでした。
横山さん親子は、和孝さんと息子さんが共に仕事をしており、毎月一定額の支払いが可能とのこと。
そして、亡くなった奥様の思い出もたくさん詰まった家でしたので、何とか住み続けたいという強い気持ちをもっていらっしゃいました。
しかし、リースバックの場合、ご自宅の売買金額が家賃に影響するため、売買金額が高いと家賃が高くなり、住み続ける可能性が低くなってしまいます。
横山さんの場合は、保証会社との話し合いの結果、何とか支払い可能な家賃の範囲で納まったので、すぐに投資家を探し始めました。
しかし、横山さんのお宅は、東京都の中でも都心から離れており、しかも交通の不便な場所にあったので、なかなか協力していただける投資家が見つかりません。
ただ、横山さんの強い思いは私に十分に伝わっていましたので、何度も何度も投資家をあたり、最後に何とか協力いただける方を見つけることができました。
横山さんに、投資家が見つかった連絡をした時、
「ありがとうございます。息子もこれで安心します。」
と本当にうれしそうな声でおっしゃっていたのがとても印象に残っています。
その後、すべての手続きが終わり、横山さん達は以前と変わらず、同じ自宅に元気に暮らしています。
数年後、息子さんが買い戻す予定もあり、今はそれに向かって一所懸命進んでいます。
横山さんのように、勇気を出して相談することで、無事に解決する可能性があります。
まずは、第一歩。
奥さんのため、お子さんのため、ご両親のため。
あなたの決断が家族を救います。
おわり
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