競売3日前に任意売却が成立したケース(後)
こんにちは。任意売却コンサルタントの浜崎です。
今日は前回のブログの続きになります。
内村さんによると、以前依頼していた会社は任意売却の専門だったものの、
途中経過の報告が一度もなく、いつも内村さんから連絡をして状況を確認するしか
なかったそうです。
そして5ヵ月の月日が経ち、不安と恐怖にいたたまれなくなった内村さんが
担当者に連絡しても、まだ待ってくれの1点張りで全く状況が
分からないままだったそうです。
今回、当協会に切り替えていただくにあたり、内村さんには毎週私から
何も動きが無くても報告を入れるお約束をしました。
今回のポイントは、4つありました。
①債権者は内村さんのご自宅の評価を高く見ており、相場価格より
高い価格でないと任意売却に応じないこと。
②固定資産税等と健康保険料の滞納があり、かつ差し押さえもされていること。
③内村さんは貯金が全く無く、自力で引越することが出来ないこと。
④ペットも3匹飼っており、転居先の選定が費用も含めて難しいこと。
上記の条件を叶えることが出来る方を探す任意売却を進めることになりました。
しかし、この4つの条件を叶えてくれる買主を探すのは、とても大変でした。
内見希望者が現れても、引越費用等に協力してくれる方はなかなか
現れませんでした。
内村さんもその間に、出来るだけ安い家賃で、家族とペット3匹も入居できる
家を一生懸命に探しました。
保証会社とも粘り強く交渉を重ね、入札日の1か月前にようやく条件の緩和を
勝ち取ることが出来ました。
すぐに他の条件を満たすべく、役所や買主候補の方と交渉し、
無事にすべての話がまとまったのは、入札の1週間前でした。
何とか滞納管理費等、滞納税も納付することが出来ました。
また、内村さん一家の引越費用も何とか確保することが出来ました。
入札日の前日に無事決済を迎えた内村さんは、奥さんと一緒に
お見えになりました。
入札日の1か月前からの怒涛の日々を振り返りながら、内村さんは
こうおっしゃいました。
「あの時、任意売却をお願いしている会社を変更しなかったら今日と
いう日はなかったと思います。私たちは競売になった家でいつ来るとも
しれない恐怖と一緒にまだ過ごしていることでしょう。
幼い娘も自分の家を引っ越すことにはなりましたが、今度は一軒家なので
それはそれでとても喜んでいました。
私たち家族を救ってくださり本当にありがとうございました。」
内村さんご夫妻の笑顔と暖かな春の日差しがとても心地よかったのを覚えています。
最後に、内村さんからのアンケートをご紹介させてください。
おわり
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