諦めずに成功した、「連棟式」のお家のリースバック(1)

こんにちは、任意売却コンサルタントの浜崎です。

今年は雪がたくさん降り、とても寒い冬でした。

最近はようやく春の温かな日差しが見られるようになり、少しホッとしています。

 

今回は一度他社で任意売却を行ったが全く売れず、

再度当社でリースバックに挑戦し成功させた方のお話です。

 

 

神奈川県にお住いの伊藤さん(仮名)は、電気工事の会社で働き、自宅も購入して

奥さんと一緒に二人のお子さんを育て上げました。

 

ところがもうすぐ定年になるころ、

30代の二人のお子さんが相次いで失職し、息子さんは何とか派遣社員で仕事を得ましたが、

娘さんは引きこもりになってしまいました。

 

伊藤さんは住宅ローンと生活の為、

定年後もその電気工事会社で65歳まで嘱託で仕事を続けることにしました。

 

電気工事

 

奥さんも家事の合間でパートに出て働くことになりました。

元々体が丈夫でなかった伊藤さんは、嘱託になってからも家族の為無理をして頑張り続けました。

 

ところが、昨年、ついに無理がたたり、腰を痛めて仕事を続けられなくなりました。

 

最初は保険金と少し貯金がありましたので、

何とか住宅ローンの支払いや生活も何とかなっていましたが、

次第に苦しくなり、ついには住宅ローンを滞納するようになりました。

 

息子さんの収入も少なく、奥さんもパートなので、

家族全員を支えるには住宅ローンの支払いを止めざるを得なかったようです。

 

やがて銀行の債権も保証会社へと移り、

保証会社の担当者からは任意売却を勧められました。

 

せっかく手に入れた我が家を手放すのは本当に苦しかったそうですが、

競売になるよりはと思い、近隣の不動産会社にお願いして任意売却を進めることにしました。

 

近隣の不動産会社では査定を行いましたが

とても住宅ローンを完済できるような金額にはなりませんでした。

 

何故かというと、伊藤さんの自宅は連棟式住宅といって、

隣のお宅と壁を共有しており、万一建て替えの時にも、

勝手に取り壊しが出来ない等、不動産としての価値が劣ってしまうからでした。

 

 

連棟

 

銀行もバブル期の融資でしたので、

そのような連棟式住宅にも結構な貸し付けを行っており、

伊藤さんの住宅ローンはまだ1,000万円も残っていました。

 

それに対して住宅の査定額は700万円にしかならず、

その金額で近所の不動産屋が数か月間売りに出しても全く

購入者どころか内見希望者も見つかりませんでした。

 

保証会社はやむなく競売の申し立てを行い、

伊藤さんの任意売却はそこで行き詰まってしまったのです。

 

(つづく)

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