退職金を不動産投資にあてて、競売の危機に。
皆さんこんにちは、任意売却コンサルタントの松山です。
寒波の影響はいかがでしょうか。交通機関も停止し、都内では大混乱でした。
さて、そんななかでも、当協会には日夜たくさんの相談者の方がみえます。
つい先日相談にこられた、中島さん(アルバイト66歳、仮名)のご相談内容は深刻でした。
長年、証券会社に勤め、それなりの収入を得てご家族と横浜で生活をされてました。
子供達も独立し、せかせかと仕事をすることもなく、趣味の釣りでも・・・と思いをはせ、
定年60歳を迎えました。
しかし・・・
多額の退職金を貯金し、また、年金での生活でも充分でしたが、
奥様には多少浪費癖があり、生活水準を下げることをしませんでした。
そのため貯金を崩しながらの生活をしていましたが、中島さんとしても収支に不安があり、
退職金の運用ができないかと思っていたところ・・・
「うまい投資話がある」と知人から持ちかけられました。
興味を持って話を聞いているうちに、つまるところ投資用不動産の購入の話でした。
業者を紹介され、様々な提案を受け、
「これなら安心かな・・・」
と退職金をはたいて投資用マンションを購入。
最初はうまくいっていましたが、業者より次から次へ物件を紹介され、
気づけば6件ものワンルームマンションを所有していました。
さらに購入資金が足りなかったので、ローンを組んでいました。
当初はうまくまわっていましたが、賃料が下がり、なおかつ空室が長く続く状況。
なかには半年以上も空室の物件もあり、赤字が続くばかり。
そう、中島さんが買わされたマンションはとても人気のない、売れ残りマンションだったのです!
ついに中島さんは売却を決意しました。
ところが売りに出してもとても安く叩かれ、貯金の持ち出しをしてなんとか売却をする形に・・・。
そんなこんなで6戸あったマンションも現在は2戸になりましたが、
どちらも賃借人が出たり入ったりで収益が安定しません。
ついには貯金も底をつき、ローンの支払いができなくなりました。
そして競売の申し立てを受けてしまいました。
どうしてよいかわからず、当協会に相談に来られました。
「老後の対策として買ったマンションのせいですべて失いました。」
「なんとか競売は避けたいです。」
依頼を受け、すぐに任意売却の活動に入りました。
早急に銀行とも話しをつけ、空室ながらも投資用マンションとして、
なんとか購入希望者も見つかり、競売を避けることができたのです。
「競売を避けられてよかったです。」
「多くのお金を失いましたが、これで安心して暮らせます。」
とおっしゃっていただけました。
あのままでは多額の借金を背負ったまま老後を過ごすところでした。
そんな状態を回避できてよかったです。
終わり。
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