恩師からの言葉「楽と楽」
みなさんこんにちは。
全日本任意売却支援協会の新井です。
お盆も過ぎ、暑さも少し緩んできたような気がしますね。
甲子園では高校野球が開催され、
連日、熱い戦いが繰り広げられています。
選手たちのひたむきなプレーをいつ見ても、
何度見ても胸が熱くなります。
甲子園で惜しくも敗退した選手は皆、インタビューに対して
高校3年間の野球生活を振り返りこう言います。
「楽しかった」
私も元、高校球児でした。
それも甲子園に出場したことがあるほど、地元では強豪校です。
高校野球を経験した人には分かると思いますが
高校野球の3年間は地獄です。(笑)
寝ても覚めても野球、野球、野球です。
休みなんてなく、暑かろうが寒かろうが雨だろうが
とにかく練習、練習、練習の毎日です。
それでも私自身、今も振り返ると「本当に楽しかった」
この言葉しか出てこないのです。
汗と泥にまみれ、筋肉痛で痛む足・・・
自転車を運転するのも辛い中、倒れるように家路につく毎日。
心の中では「明日は休みにならないかな」と願っていました。
そんな毎日でしたが、終わって見ると不思議と
「楽しかった」という充実感しかないのです。
本当、自分でも不思議です。
皆が皆、何の後悔も無いなんて事はもちろんないでしょう。
それでもどの選手も、晴れ晴れとした表情を浮かべています。
そして「楽しかった」というのですから、
これこそ、一生懸命に必死で3年間を過ごした証でしょう。
私が高校時代にお世話になった恩師に言われた言葉があります。
「楽(ラク)と楽(たのしい)は同じ漢字やけど、
どう読むかで全く意味が違うのだぞ」
「楽(ラク)の先に楽(たのしい)は絶対に無い。
楽(たのしい)の前に楽(ラク)も絶対に無い」
『本当に「楽しい」と心から思えるのは
そこに行くまでにどれだけ努力をしたかで決まるのだ。』
私はこの言葉をはじめて聞いた時はそれほど言葉の意味を
理解せずに、恩師の言葉を聞き流していました。
しかし、あるとき私はこの言葉の意味を痛感しました。
それが、高校3年生の最後の夏です。
夏の地方予選決勝、勝てば甲子園。
そうです。地方大会で決勝戦まで勝ち進んだのです。
しかし・・・
結果は惜しくも敗退。
甲子園への夢はあと一歩でなしえませんでした。
涙が止まらない試合後の最後のミーティングの時、
恩師から「3年間どうだった?」と聞かれました。
「本当に楽しかったです」
と私が答えていたのです。
それも大粒の涙を流しながら・・・
再び恩師から、「楽(ラク)だったか?」と聞かれました。
「本当に辛かったです」と涙声で答える私・・・
その私の頭を大きな手で鷲掴みにし、
何も言わず頷いて撫でてくれました。
最後の最後でようやくこの言葉の意味を、
理解する事が出来たのです。
恩師から頂いた温かい言葉、
毎年、この時期になると思い出します。
甲子園で楽しそうにプレーする選手を見ると恩師の言葉が蘇るのです。
“楽”
皆さんは、どう読みますか。
おわり
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