困難なセール＆リースバックも力を合わせれば！
こんにちは、任意売却コンサルタントの浜崎です。
全日本任意売却支援協会には、住み慣れた自宅に
そのまま住み続けたいという相談が数多く寄せられています。
身内や知人が経済的な援助をしてくれれば、住み続ける
ことも可能です。
しかし、身内であっても協力を得られない場合が多いのが実情。
そんな相談者の方々を救うには、投資家の方々の協力を得て
行う任意売却の「セール＆リースバック」しかありません。
今回は、競売の申し立てを受ける寸前に任意売却し、無事
住み続けることが出来た方からアンケートを送っていただき
ましたのでご紹介させていただきます。
神奈川県にお住まいの石黒義信さん（仮名・51歳）からの
メッセージです。
石黒さんは大学を卒業し、大手システム会社に25年勤めて来ました。
奥様とは職場で知り合い、お子さんも2人授かりました。
給与も毎年上がっていたので、コツコツ貯めた800万円を
頭金にして18年前に1600万円の住宅ローンを組み、念願の
マンションを購入しました。
それ以降は子供の成長に合わせて出費は増えていましたが、
他は特に大きな出費も無く、順調に住宅ローンを返済していました。
ところが、マンションを購入して15年が経過した今から3年前、
子供達が相次いで私立大学へ進学することになりました。
今の私立大学は入学金だけで100万円以上はかかってしまいます。
それに学費や教材費等がかかるので、石黒さんの貯金は長男が
私立大学へ入学した年に全部使ってなくなってしまいました。
そして、翌年には今度は長女が私立大学に入学することになり、
貯金のなくなっていた石黒さんは、困ってしまい、カードキャッシング
で不足を補うことにしました。
カードキャッシングで150万円の借金をした石黒さんは、住宅ローンの
支払いだけでなく、借金の返済、学費の支払い、生活費等が一気に
重なり、次第に自転車操業状態になって行きました。
この当時の気持ちを後になって振り返った石黒さんはこう
おっしゃっていました。
「このままでは、いつか破綻するのは分かっていたが、
男の見栄で、家族には困っていると言えなかった…」
そんな自転車操業の生活も1年が経過する頃、
ついに破綻の時を迎えます。
そして、住宅ローンの滞納が始まり、銀行からは
日に日に厳しい催促状が届き始めました。
このままではどんな悲惨な末路が待っているのか…
石黒さんの眠れない日々が続きます。
それでも家族には
「大丈夫。俺が全部上手くやっているから心配しないでいいよ。」
と言っていたそうです。
ところが、ある日、銀行から死刑宣告ともとれる
最後の手紙が石黒さんの元に届きました。
残りの住宅ローンを全額一括で返済しないと、
法的な手続きを取るとのこと。
ついにこれ以上は自分でどうにもならないと悟った
石黒さんは、家族に事情を話し、ホームページで
当、全日本任意売却支援協会を探して相談に来られたのでした。
面談後、石黒さんのご自宅を査定すると、頭金を入れていたことと、
しっかり住宅ローンを返済してきて残債務が減っていたことで、
十分にセール＆リースバックとして成立すると分かりました。
当、全日本任意売却支援協会でいつもご協力いただいている
投資家の方々へすぐに紹介すると、協力を申し出る方が
多数見つかり、話はトントン拍子に進みました。
競売の申し立てが迫っていましたが、その前に全額を返済し、
無事、セール＆リースバックで石黒さん一家は
住みなれた自宅に住み続けることになったのです。
石黒さんは、ずっと一人で悩んできたので、無事に任意売却の
決済を迎えた時、本当に安堵の表情を浮かべていました。
そして、数年後の買戻しを目標に、今から更に仕事も頑張って
行きますと私に力強くおっしゃっていたのが印象的でした。
通常の任意売却と比べると、困難なセール＆リースバック。
相談者、債権者、そして投資家が任意売却に向けて迅速に
取り組んで下さることが、大切であると認識できた
セール＆リースバック成功の事例でした。
今後も、このような任意売却での
セール＆リースバックの事例をご紹介して参ります。
おわり
住み続ける方法（リースバック） Q&A
- 売却しても借入れは残りそうですが、住み続けられますか？
- 子どもの中学卒業までなんとか住み続けられますか？
- 高齢のためローンのない家をリースバックで住み続けたい。
- リースバックをすると不動産の所有者の名義はどうなりますか？
- リースバックの家賃はどうやって決まるんですか？
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