昇進がきっかけで住宅ローンが払えなくなる!?
こんにちは。
全日本任意売却支援協会の浜崎です。
『残業が出来なくなり住宅ローンを支払うことが出来ない』
最近、このようなご質問を多くいただくようになりました。
ご相談が多くなっている背景としては、
昨今の『働き方改革』に、
政府も積極的に残業時間の規制を強化している動きがあり、
行政機関が民間企業に対し、
残業に対するチェックが厳しくなってきている事があると思います。
先日いただいたご相談をご紹介します。
千葉県にご家族4人でお住いの田中さん(仮名)のお話です。
田中さんは、
工業製品のメーカーに20年間勤務されていました。
会社に入社した当時は、
大変忙しく会社も右肩上がりで成長を続けました。
会社の成長とともに給料も年々多くなり、
この先も大丈夫だろうということで、
マンションを購入されました。
入社してから10年ぐらいたった時から、
会社の成長が止まり、急激に売り上げが減ってきました。
理由は、今までの仕事先が、
製品が安く買える中国メーカーに発注を変えていたことがありました。
会社の売上が急激に悪くなった事で、
給料も下がりました。
何とか下がった給料分を残業代で補おうと、
夜遅くまで働いて頑張っていらっしゃいましたが、
会社から残業はしないようにと注意を受け、
その結果、残業代がない給料になってしまい、
税金や管理費を滞納するようになりました。
このまま何もしなければ、
住宅ローンも滞納して競売になってしまいます。
田中さんは本業の仕事が終ってから、
近くの飲食店でバイトを始めました。
ちょうどバイトを始めたぐらいに、
突然、会社から課長昇進の辞令がありました。
本当は喜ばしいことですが、
田中さん曰く、
課長になると管理職になり、
残業は増えるが、
サービス残業扱いになってしまい収入に加算されません。
また、1日の勤務拘束時間は増えてしまいます。
その為に、バイトは続ける事が出来なくなってしまい、
結果、住宅ローンの支払いが遅れるようになりました。
貯蓄を切り崩しながら頑張って支払っていましたが、
とうとう、銀行から競売の報告を受けました。
結果ですが、当協会にご相談いただきリースバックにて、
無時に競売を避ける事ができました。
最近、政府も労働組合も残業を減らす動きにあります。
無理な残業が減り、体調を崩す方もなくなり、
家族との時間も増えるという、
とても良い取り組みだと思いますが、
現実は、残業代ありきで住宅ローンを、
組まれた方もたくさんいらっしゃいます。
残業時間を減らして、給料がそのままという動きになれば良いですが、
企業としても難しい問題だと思います。
今後も相談が増えていくと予想されますので、
貯蓄を崩さずに早め早めに相談することをお勧めします。
おわり
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