リバースモーゲージなのか?リースバックなのか?

一般社団法人 全日本任意売却支援協会の松山です。

 

「リバースモーゲージをしたほうが良いのか?

 リースバックをしたほうが良いのか?」

 

“住み続けながら老後の資金を調達する方法”として、

リバースモーゲージ、リースバック、ともに有効な方法ですが、

どっちが自分に合っているのか判断ができない場合が多いようです。

 

そこでカテゴリー別に見ていくとわかりやすいので、ひとつずつ見ていきましょう。

 

20170601

 

■「名義」について

 

リバースモーゲージ・・・そのまま

リースバック・・・・・・変わる

 

自分が住んでいる間に名義を変更したくない場合は、リバースモーゲージで決まりです。

リバースモーゲージは死亡後、または、契約期間の終了までは自分の名義のままです。

つまり、自分の名義のまま老後資金を調達できます。

 

名義を気にしないのであれば、リースバックのほうが良いでしょう。

 

リバースモーゲージは「お金(老後資金)を借りる」ので、元金と利息の返済が必要ですが、

リースバックはすぐに「売却してお金(老後資金)をもらう」ので返済というものがないためです。

 

 

■「対象者」について

 

リバースモーゲージ・・・個人のみ

リースバック・・・・・・個人、法人

 

自宅の名義が個人の場合、リバースモーゲージ、リースバック、

どちらでも老後資金の調達が可能です。

 

現在の名義が法人の場合はリースバックですね。

そもそも法人はリバースモーゲージの対象外です。

 

 

■「対象物件」について

 

リバースモーゲージ・・・一戸建てのみ

リースバック・・・・・・一戸建て、マンション、工場、店舗など

 

自宅が一戸建ての場合は、リバースモーゲージもリースバックどちらも

老後資金の調達方法として利用可能です。

 

マンションの場合、多くの金融機関においてリバースモーゲージの対象外です。

工場、店舗は対象外です。そのため、老後資金調達の選択肢はリースバックとなります。

 

 

■「家族」について

 

リバースモーゲージ・・・夫婦二人まで

リースバック・・・・・・制限なし

 

リバースモーゲージが利用できるのは、住んでいるのが夫婦二人までの場合のみです。

子供と同居している場合は対象外になる場合がほとんどです。

 

なぜなら、名義人の老後資金としての借り入れとなり、

名義人の死亡後には自宅を売却するため、子供が引き続き住むことを想定していないからです。

 

リースバックは、制限がありません。

老後資金としてだけでなく、「子どもの学校区を変えたくない」というような場合にも有効です。

 

リバースモーゲージとリースバックの比較表はこちら

 

 

 

■「住宅ローン」について

 

リバースモーゲージ・・・完済している必要あり

リースバック・・・・・・完済していなくても可

 

リバースモーゲージは、自宅を担保としたお金(老後資金)の借り入れです。

そのため、住宅ローンが残っていると金融機関の審査をパスすることは困難です。

 

リースバックの場合は、住宅ローンが残っていても利用できます。

自宅を売却して、売却金額の中から返済するからです。

 

仮に住宅ローンを滞納している場合や、競売を申し立てられている場合でも利用できます。

 

 

おわり

 

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