大型犬と一緒に引越し
こんにちは、任意売却コンサルタントの浜崎です。
任意売却を行う相談者の中には、ペットを飼っておられる方
たくさんいらっしゃいます。
家族同然に暮らしているので、任意売却で家を失うことに
なったとしても、一緒に引っ越すのが当たり前です。
しかし、普通の大きさの子犬や猫なら引越先もそんなに
苦労することは無いのですが、大型犬を飼っていると事情が
変わってきます。
一軒家ならまだしも、マンションやアパートで大型犬を飼育できる
ものは皆無なのです。
今回は、任意売却の際に、大型犬も飼えるマンションを探して
苦労した方からアンケートをいただいたのでご紹介します。
東京都にお住まいの奥田さん(仮名)です。
奥田さんは、警備会社にお勤めしながら、体の弱い奥様と一緒に
大型犬1匹を飼って暮らしていました。
真面目に働いていましたが、奥様の手術費や医療費の
支払いがかさみ、次第に家計は苦しくなってしまったので、
自宅マンションを担保に融資を受けて何とか生活していました。
ところが、以前親戚に借りた100万円の返済が少し滞った為、
その親戚から連日連夜激しい催促を受け、夜も眠れない日々が
続き、とうとう自宅を売却して全ての借金を清算する決意をしました。
奥田さんの住宅ローンはだいぶ減っていたので、自宅を売却すると、
全額返済できて、しかも不動産を担保に借りた借金も全額返済可能でした。
あとは、親戚に返すお金がどこまで残るかということでしたが、
その親戚に自宅を差し押さえされると任意売却も条件が厳しくなるので、
あとは時間との勝負でした。
今回のポイントは出来るだけ早く任意売却するということと、
飼っている大型犬も一緒に住めるところを探すことでした。
早く任意売却をすることについては、相談後よりすぐに動き始め、
程なく買主を見つけることは出来ました。
それよりも、奥田さんが大型犬を飼える転居先を探すのが大変でした。
奥田さんは、仕事の休みや、仕事に行く前にあちこちの不動産屋
を回って探しました。
しかし、なかなか大型犬を飼えるところはありません。
家賃をいくらでも出せれば、まだいくつかはありますが、今後の生活を
考えるとあまり高い家賃のところには引越できません。
その最中、奥様も疲労がたたり一度入院することになりました。
奥田さんは一人で引越の準備、転居先探し、ペットの世話をしながら、
仕事も一生懸命しました。
引渡しまであと2週間をきった頃、ようやく大型犬を飼育できる部屋が
見つかりました。
決して自宅ほど大きなマンションではありませんでしたが、荷物を減らせば
十分に2人と1匹で生活できる大きさです。
すぐに審査を受けて、無事に賃貸できることになり、奥田さんも
ほっとしていました。
引渡しのぎりぎりまで部屋の片付けに追われた奥田さんでしたが、
奥様も元気になり、無事決済を迎えることが出来て、本当にうれしそうでした。
決済の日、
「こんなにいろいろ助けてもらったり、
やさしくしてもらったことは今までありませんでした。
本当にうれしかったです。ありがとうございました。」
と泣きながら奥田さんに言われたことが今も胸に残っています。
おわり
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