最近多いご相談は、税金の滞納についてです。

全日本任意売却支援協会の康原です。

最近、多くのご相談を頂くのが、税金の滞納です。

たまたま私が担当するお客様が多いだけかと思いましたが、

協会内で各担当者にヒアリングしたところ、やはり全体的に増えているようです

何故でしょうか。

これは予想ですが、

もしかすると皆さんの認識の中で、税金のお支払いの順位が低く、

お支払いが後回しになっているのではないかということです

 

例えば、一般的に、月々にお支払いをしないといけないものがあった場合、

1.住宅ローン

2.管理費・修繕積立金(マンションの場合)

3.子供の教育費など

4.他の借り入れ

5.税金

となっている方々が多いのではないでしょうか。

 

最初に住宅ローンをお支払いして、

最後に税金のお支払いをされている方が多いようです。

もちろん、どれを優先的に支払ったら良いか、というのはありません。

全て必ずお支払いしないといけないものです。

 

ただし、住宅ローンの場合は、

任意売却と言う形で、債権者とご相談することが可能です。

任意売却した後で、残った金額をお支払いしましょうという風に、

進めていくことが可能です。

 

しかし、税金の場合は役所と相談するということは、かなり難しいです。

お住いの市や区によっても対応が違いますが、

一般的に、税金のお支払いが滞って差押が入り、

任意売却の際に差押解除をお願いする場合、

延滞金も含んだ全額のお支払いを要求されるケースが圧倒的に多いです。

 

例えば、滞納税金が、

本税が100万円なのに、延滞金が200万円となった場合です。

何となく本税の100万円をお支払いしたら、

差押を外してくれそうなイメージですが、

実際のところ合計300万円を払わないと、売却が出来ないのです。

 

こうなりますと、任意売却が非常に難しくなり、

ご希望に沿う形で進めることが出来ない可能性が高いです。

 

税金の延滞金も非常に高いので、

税金のお支払いを後回しにすることは得策ではありません

しかしだからと言って、

住宅ローンや管理費等をお支払いしなくて良いという訳ではありませんので、

お間違えの無きよう。

 

計画に沿った形でのお支払いが出来れば一番ですが、

少しずつ、その計画が狂った場合には、

お早めにご相談に来られることをお勧めしております。