賃貸中のマンションの任意売却

こんにちは、任意売却の専門コンサルタントの浜崎です。

 

当、全日本任意売却支援協会には、居住用で購入したマンションを諸事情から

賃貸に出している方からの相談も、数多く寄せられております。

 

今回は、任意売却によって入札のわずか3日前に競売を回避できたご相談者より

アンケートハガキを送っていただきましたので、ご紹介させていただきます。

 

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神奈川県にお住いの石野さん(仮名)です。

石野さんはサラリーマンとして働きながら、8年前に神奈川県のマンションを購入しました。

しかし、マンションを購入して1年後、急に北海道に転勤になりました。

 

そのまま空室にしておくのはもったいないと、本来は禁止されているのですが、

賃貸に出すことにしました。

 

幸いにも駅近くで、立地も良く、ファミリータイプのマンションだったので、

大手企業の社宅として借り上げが決まりました。

 

住宅ローンの支払いは、賃料で賄うことが出来たので、何とか支払いを続けることができました。

そして4年前、以前より発明が趣味で、アイディアを温めていた商品の特許を

取ったのを機に会社を辞め、長年の夢だった発明家としての道を歩むことにしました。

 

その後も、何とか住宅ローンは家賃で支払えました。

 

しかし、貯金を崩して生活費にしていたので、

発明品の開発を続けていくうちにその貯金も底を尽き、

住宅ローンの支払いも滞るようになってしまいました。

 

何とか発明品の商品化にはこぎつけたものの、

それで食べて行くにはまだまだ費用をかけて開発を続けなければなりません。

 

石野さんは、アルバイトをしながら生活と発明を続けました。

 

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しかし昨年、ついに金融機関から競売の申し立てを受けることになりました。

このままでは大変な債務が残ってしまうと思った石野さんは、マンションを任意売却することを決意しました。

 

当初、立地条件も良いことから、すぐに買主が見つかるものと思われました。

 

しかし、石野さんのマンションは現在賃貸中で、

競売の日程を考慮すると、オーナーチェンジという条件で売却するしかありません。

いろいろな方法で販売活動を続けて来ましたが、なかなか条件の合う買主が見つかりません。

 

入札まであと1か月と迫った時、ついに条件に合う買主が見つかりました。

 

しかし、石野さんは預かっている敷金をすでに使ってしまっており、

敷金も承継しないことを買主に納得してもらわなければなりません。

 

ただでさえ、価格の条件が厳しい上に、

さらに敷金の件もお願いしなければなりませんでしたので、交渉は困難を極めました。

 

滞納していた管理費や敷金など、賃料の精算について何とか条件を調整し、

無事に決済が終わったのは入札のわずか3日前でした。

 

競売の入札まであと1か月と迫った時には、石野さんも諦め気味でした。

 

しかし、最後まで信じてついてきてくれたことが、任意売却の成功を引き寄せたのではないかと思います。

石野さんの発明品は、最近テレビや雑誌でも取り上げられ、これから忙しくなると大変喜んでいました。

 

競売という苦難を乗り越えた今、石野さんには夢を諦めないで頑張ってほしいと思います。

おわり

 

投資収益物件の任意売却

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