マンション管理組合とのトラブルから任意売却へ

こんにちは、任意売却の専門コンサルタントの浜崎です。

当、全日本任意売却支援協会にはマンション管理組合とトラブルになり、競売を申し立てられた方からの相談も数多く寄せられております。

管理費等を滞納してしまったり、ペット飼育禁止にもかかわらずペットを飼ってしまったり、異臭や騒音を発生させてしまったり・・・

理由は様々ですが、最終的に管理組合によって競売を申し立てられ、強制的に退去させられます。

 

今回は、マンション管理組合に競売を申し立てられましたが、任意売却によって無事に開札の1日前に取り下げが出来たお客様よりアンケートハガキを送っていただきましたので、ご紹介させていただきます。

東京都にお住いの久米一成さん(仮名)です。

アンケート0306

 

久米さんは車の整備士として働きながら、17年前に都内のマンションを購入し、頑張って住宅ローンの支払いをしてきました。

しかし、数年前から整備業界も縮小してきて、給与カット、ボーナスカットになり、生活が出来なく
なりました。

 

何とか住宅ローンは支払ってきましたが、管理費までは手が回らなくなり、次第に滞納額が膨らみ
ました。

当然、マンション管理組合からも度重なる請求、催促を受けましたが、久米さんは支払うお金が無く、管理組合への説明や話し合いもしないまま月日だけが経過しました。

 

久米さんは、タクシーの運転手へと転職し、何とか滞納した管理費を少しずつ支払い始めましたが、
その頃にはすでに滞納額は360万円を超えており、管理組合としても猶予を認めず、競売を申し立てました。

 

久米さんは管理組合へ管理費の分納を何度もお願いしましたが、もはや聞き入れてもらえず、困り果てて当協会へ相談に来られました。

 

私はすぐに管理組合の代理人弁護士へ連絡を取りましたが、管理組合は全額回収と久米さんの退去が絶対条件で1円も減額しないという強硬姿勢でした。

 

そこで、まずは全額支払える金額で販売活動を開始。

 

内見は毎週入りましたが、なかなか購入希望者が現れませんでした。

 

久米さんは業務が多忙で、部屋を片付けることが出来ず、部屋が荷物であふれかえっていたのが原因でした。

 

入札までの時間も無くなってきたので、久米さんには休みを使って部屋を出来るだけきれいに片付けてもらいました。

すると、入札まで2週間を切った時、何とか購入希望者が見つかりました。

 

あとは時間との勝負です。

 

管理組合は決済より先に滞納管理費等を全額支払うよう求めてきました。

それ以外の方法では、一切競売の取り下げに応じないという強硬姿勢です。

 

久米さんには頑張ってもらい、滞納管理費分のお金を家族に一旦お借りしました。

また、荷物を数日かけて片付けてもらい、ようやく全ての準備が整いました。
そして、ついに開札の1日前、無事に決済を終了することが出来たのです。

 

久米さんは住宅ローンの残額を全て完済し、管理組合へも全額請求額を完納しました。
家族に借りた費用も返済し、さらに税金の滞納分も納付出来ました。

 

入札が近づいたときは、久米さんも諦め気味でしたが、最後まで信じてついてきてくれたことが、最後の逆転劇を引き寄せたのではないかと思います。

 

管理組合とのトラブルは早期発見、早期対応が原則です。

気になることがあったら、まずはお問い合わせください。

 

 

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