任意売却でお金は残ったが・・・
こんにちは、
任意売却の専門コンサルタントの浜崎です。
全日本任意売却支援協会には、
住宅ローンやその他の借り入れを
全額返済できる金額で任意売却をしたいという方からの
ご相談も数多く寄せられております。
今回は任意売却によって、
借金や滞納していた税金を完済できたご相談者を
ご紹介させていただきます。
東京都にお住いの小嶋さん(仮名)です。
小嶋さんは元々自動車の修理工場を営んでいました。
修理の腕も良く、古くからやっていたので、
工場はとても繁盛していました。
約10年前は収入も良かったので、
なんと現金で自宅マンションを購入しました。
しかし、工場も順調かと思われた3年前、
小嶋さんは仕事中に怪我をされ、
急に仕事が出来なくなってしまいました。
工場は休業せざるを得ず、収入が無いため、
貯金を切り崩して生活することになりました。
その貯金もすぐに底を尽き、
ついに3年前にマンションを担保にして
1,000万円の借金をしました。
借金で生活をし始めると、税金の支払も後回しになり、
ついに役所による差押も受けてしまいました。
役所からは矢のような催促をされ、先の借金とともに
毎日返済に頭を悩ませる日々が始まりました。
奥様とも顔を合わせれば、
借金とお金の話で言い争いが絶えず、
次第に心のすれ違いが続くようになりました。
家族崩壊の危機に瀕し、小嶋さんはついに
自宅の売却で借金を返済することを決意します。
住み慣れた我が家を手放すのは辛かったそうですが、
このまま家族が崩壊していくことが
何よりも耐えられなかったそうです。
当協会にご相談いただいたとき、
小嶋さんはとても疲れきっていました。
小嶋さんは、全額返済できる価格で買い取ってくれる方を
探して欲しいと当協会へ依頼されました。
当協会ではすぐに購入希望者を探しました。
しかし、小島さんの希望条件で購入してくれる方は
なかなか現れませんでした。
当協会の販売網を駆使し、最後には
なんとか希望金額で購入してくれる方を見つけました。
「これで、借金も返済できるし、税金も払える。」
「さらにお金が残るから、中古の家でも買って、また家族で仲良く住み続けたい」
それが、小嶋さんの希望でした。
しかし、お金が入ると分かると、奥様は離婚を決意され、
小嶋さんの思いとは別の方向に話が進み始めたのです。
結局、自宅の売却で、
借金と滞納していた税金は全額返済できました。
しかも、手元にかなりの大金が残りました。
ただ、小嶋さん夫妻は、
これから離婚に向けて話し合うことになりました。
「おそらく手元のお金を分けて、別々に暮らしていくことになる可能性が高いけど、精神的に本当に楽になりました。」
小嶋さんがそうおっしゃっていたのが印象的でした。
家族の問題は解決しないかもしれませんが、
お金の問題はいずれ解決します。
お金のことだけに囚われず、
目の前にある家族の問題を
大切に考えて欲しいと思います。
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