父の遺した家と家族を守るためにリースバック
こんにちは。全日本任意売却支援協会の新井です。
今日は、昔の自分と重ねて見てしまう若き相談者Kさんのお話をします。
若き相談者Kさんはまだ若干21歳。
お父さんから相続をした家にお母さん、妹たちとで暮らしています。
お父さんは平成19年に夢のマイホームを建てました。
幸せだった家族生活も束の間、
建ててわずか1年、翌年の平成20年にお父さんが急病により亡くなったのです。
Kさんは当時まだ11歳。
マイホームを建てて、幸せな日々が続くはずだったのに、
お父さんも残された家族も、本当に悔しい辛い想いをされて来たと思います。
Kさんは11歳という歳でお父さんが建ててくれた自宅を相続したのです。
突然最愛の夫を、一家の大黒柱を失った奥様は精神的に大きなショックを受け、
体調不良に陥り、入院をしなければならない程に。
ですが、子供3人を守る為に退院後、必死に働き子供達を支えつづけられて来ました。
Kさんはというと、年頃という事もあり、
悪さや無茶をして来たのだとお母さんに聞かされました。
Kさんは長男で3人兄弟の一番上。
妹が2人いるのですが、妹はまだ学生で今春も東京の大学へ進学が決まったばかり。
積み重なる学費もあり、固定資産税等の支払が少しずつ遅れていたのです。
奥様の希望は、ご主人が家族の為に建ててくれた家を手放す事無く、
住み続けたいという事でした。
リースバックをして、将来的にはまた家族の名前で買い戻したい。
これが奥様の願いでした。
先日、奥様はKさんを連れて当社へ面談に来てくれました。
Kさんは警戒心をムキ出しに威嚇するかのような鋭い目で会社や私に視線を送ります。
私はKさんの心が凄く分かりました。
威嚇をしたり高圧的な態度はお母さんを守ろうとするKさんの想いの大きさなのです。
私にも同じ経験があるから分かります。
私もKさんと同じぐらいの歳に実家が競売になりました。
母親は藁をもすがる思いで色々な不動産関係の会社に相談して必死に
家を守ろうとしていました。
次々自宅にやってくるスーツ姿の不動産会社の方に対して、
私もこのKさんと全く同じような態度を取っていました。
何も出来ないのがただただ悔しいだけなのです。
威張りたい訳でもなんでもなく、ただ、息子として出来るのは
親が騙されないように守る事しか出来ないのです。
だから私は、Kさんの気持ちが痛い程、分かりました。
母親想いの優しい息子です。
来月、まずは無事にリースバックが出来る事が決まったので、
Kさんも少しは安心してくれていると思います。
若き日の自分と重なるKさん。
お母さんと妹の事をどれだけ心配しているか分かります。
君が守ってあげたいものは本当によく分かります。
必ず守るから安心して任せて下さいね。
全国には沢山の方が同じような悩みを抱えています。
一人で抱えておられるなら一緒に悩みましょう。
おわり
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