投資マンションを始めたきっかけ、破たんしたきっかけ。
みなさん、こんにちは。全日本任意売却支援協会、
任意売却コンサルタントの鈴木です。
今回は、前回ご紹介した木村さん(仮名)から
伺ったお話をお伝えしたいと思います。
木村さんは40代半ばの女性で、職業は公務員です。
ある日突然、職場に投資マンションの販売会社から
電話がかかってきたそうです。
初めは、あまり気にも留めなかったそうですが、
T不動産会社の担当者Mは、何度も何度も電話をかけてきました。
あまりにしつこいので、一度外で会うことにしたそうです。
会ってみると、木村さんの職場(公務員)のことをよく知っていて、
「将来、生活を安定させるためにも」と不動産投資を勧められたそうです。
話を聞いているうちに、木村さんも自分の将来が不安になって
投資話にのってしまい、合計3室も購入してしまいました。
木村さんは、M担当者を信頼しており、購入したマンションを見たことも無ければ、
貸している人の顔を見たことがないのはもちろん、名前も知らなかったそうです。
購入当初は、家賃も着実に入ってきており
少しですが、家賃収入を得られていました。
数年後、入居者が退去した時に、木村さんは大変な目に合ったのです。
空室が出て、契約にあった「家賃保証」のことを相談しようとMさんに
連絡してみると、MさんはとっくにT不動産を辞めていたのです。
そして、別の担当者によると、購入当初に聞いていた家賃保証は2年で切れていたのです。
入居者がいない期間、木村さんには家賃収入が入ってこない状況でした。
しかし、ローンの返済は待ってくれません。
空室が1室だけなら良かったのですが、ほぼ同時に3室すべてが、
空室になってしまっていました。
家賃収入が0になってしまいました。
木村さんは仕事をしていたので、ローンの返済はなんとか頑張ってしていました。
その後、新しい入居者が入ることになったのですが、
マンションも古くなり、家賃を下げて貸すことになったそうです。
この時点で、収入と支出が逆転してしまい、
毎月マイナスの収支になってしまいました。
また、古くなったマンションを貸すためには
クロスの張替え、鍵の交換も必要、部屋のクリーニング・・・と
聞いていない支出ばかりが出てきたそうです。
それから数年間、木村さんは給料からマイナス分を払って
3室のマンションを所有してきたそうです。
しかし、木村さんの経済的・精神的な負担は大きいものでした。
「毎月マイナスになる負担、維持費、、、この状況に終わりが見えない」
木村さんは思い切って、マンションを手放すことを決心され、
当協会に相談に来られました。
「今回任意売却という方法を選択し、もうお金のことで
悩まなくて済むと思うと、ほっとします」
木村さんの気持ちを思うと、
その言葉が胸にずっしりと重く響きました。
お金のことは、必ず解決できます。
一人で悩まないで下さい。
終わり
投資マンション・収益物件 関連ページ
投資マンション・収益物件に関するQ&A