任意売却事例「夫の突然死と住宅ローン」
こんにちは!
全日本任意売却支援協会、任意売却コンサルタントの松山です。
各地でイルミネーションの点灯式が催されていますね。
「冬が来たんだな」という感じがします。
今年の11月は例年ほど寒くない気がしますが、
みなさんはどうお感じでしょうか?
さて、街の陽気さとは裏腹に寒い季節へ
移ろうこの時期は訃報も増えます。
先日、家族ぐるみで親しくしている方の
訃報が私の元にも届きました。
人の死は必ず来るものですが、
いつも急で何度経験しても悲しいものです。
そんな家族の急な死から、自宅が競売の危機に
陥っていることを知った相談者がいます。
相談者A子さんはご主人を心筋梗塞で亡くしました。
本当に突然の死だったのです。
「団体信用生命保険もあるし、
今後住宅ローンの返済をしなくても良くなる…」
本来ならそうなるはずでした。
でも銀行から来たのは「期限の利益の喪失」という内容。
これは“住宅ローンの残りを一括で返済してください”
という意味です。
自営業で家計を支えていたご主人は、
A子さんに住宅ローンを支払っていると言いながら、
実際には半年以上も前から滞納していたのです。
滞納していた事で既に団信も使えず、
残ったのは住宅ローンの残額1000万超。
A子さんにそのローンを一括で返済する
貯蓄も資力もありませんでした。
そして、A子さんには高校1年生と中学3年生のお子さんがいます。
高校生のお子さんは私立に今年入学したばかり、
中学生のお子さんも私立に通学中。
来年受験でお金が必要になる状況です。
お会いした時、A子さんにはご主人の死を悼む余裕すら無く、
ただただ、これからの事が不安で怖くて眠ることも出来ないと仰っていました。
そんな状況の中、銀行から任意売却という方法があると聞き、
藁をも掴む思いで全日本任意売却支援協会にお電話下さったとの事でした。
お会いした時は疲れ切っている様子で、
気力で何とかそこに居る感じでした。
私にも子供がいるので、どうにかしたいという想いで
解決策を考えた結果、A子さんのご実家の近くに
引っ越すことがA子さん自身にとっても、お子さんの学校にも
近くなるので2人のお子さんにとっても良いということでした。
そして今、任意売却すれば、いくらか
手元にお金を残すことも出来そうだということも分かったのです。
その解決策により、A子さんは夜眠れるようになり
新生活へ向けて前向きに動き出しました。
ご主人が住宅ローンを滞納していたことは寝耳に水でしたが、
思春期の難しい時期のお子さんと結束力も高まり
返って良かったとも仰っていました。
ご主人に対しても恨みは無いとのこと、
電話の向こうでA子さんが泣いていました。
この様なご相談は多く寄せられます。
亡くなった後に色々と事情が分かり問題が
浮き彫りになるケースは、残された家族の悲しみや
辛さに益々追い討ちを掛けます。
でも、諦める必要は決してありません。
必ず解決策はあります。
何から話せば良いか分からなくても、先ずはお電話下さい。
こうしている間にも時は過ぎていくばかりです。
残された家族の為にも、一緒に解決策を考えていきましょう。
そして、少しでも早く心穏やかに故人の
思い出を振り返る日を迎えましょう。
私たち全日本任意売却支援協会の任意売却コンサルタントは
ご相談者様のために、精一杯がんばります。
終わり
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