なぜ、今、リースバックなのか? 自宅編
全日本任意売却支援協会の松山です。
インターネットのニュースで、
自宅のリースバックについての記事をよく見るようになりました。
なぜ、リースバックは注目されているのでしょうか?
今回はその理由と自宅をリースバックする場合の注意点を解説します。
自宅をリースバックする理由には次のようなものがあります。
①老後のためにお金がほしい
②住宅ローンを滞納しているが子どものために住み続けたい
③競売になってしまう前になんとかしたい
④住宅ローンや税金の支払いから解放されたい
これらは実際にリースバックをした方々からお聞きした結果です。
共通して言えることは、「お金に余裕がない」ということです。
お金に余裕があればリースバックをする必要はありません。
通常、住宅ローンの返済が止まってしまうと、
銀行は半年後を目途に競売を実行します。
これは、ローンを回収するためにやむを得ず実行するものです。
そこで、競売にならないために、かつ、
それまで通り住み続けるために、リースバックをするのです。
次に、自宅をリースバックする際の注意点を解説します。
一番の注意点は、「家賃が支払える金額か?」ということです。
現在の住宅ローンの返済額が毎月10万円だとします。
その10万円の返済が苦しいのでリースバックしたにもかかわらず、
リースバック後の毎月の家賃が10万円だとしたら、競売を避けることには
成功したものの依然として生活は苦しいままです。
そのため、毎月の家賃の支払い額についても
よく考えていただくべきなのです。
できることなら、当協会の専門相談員のような専門家の意見を
聞いていただくのが良いでしょう。
その他の注意点としては、以下があります。
①「いつまで住む予定か?」を、おおよそ想定しておくこと。
②買戻しをご希望の場合は、いつ頃を目途に買い戻すか想定しておくこと。
どちらも未来のことなので、あくまで想定です。
しかし、概して想定している人のほうがその通りに実現しています。
特に、買い戻す時期については、
想定しておくほうがその目標に向けて頑張れるものです。
以上のことからも、決して無理はせず、
できる範囲でリースバックを検討していただければと思います。
おわり
リースバック 関連ページ
住み続ける方法(リースバック) Q&A
- 売却しても借入れは残りそうですが、住み続けられますか?
- 子どもの中学卒業までなんとか住み続けられますか?
- 高齢のためローンのない家をリースバックで住み続けたい。
- リースバックをすると不動産の所有者の名義はどうなりますか?
- リースバックの家賃はどうやって決まるんですか?