住宅ローン返済のために借金を重ねた方のリースバック(その1)
こんにちは、任意売却コンサルタントの浜崎です。
いよいよ最後の平成年度を迎える年が始まりましたね。私が経験した元号の変更は「昭和」から「平成」になった時でした。
私は小学生だったので、テレビが自粛放送ばかりで全く面白くなかった記憶しかありません。今はネット番組やYoutubeやストリーミング配信もあるので、見るものが何もないということはなく、時代の進歩には驚かされるばかりです。
今回は給与が下がったことにより、その補てんの為に借金を繰り返し、最後はローン返済が出来なくなってしまった方がリースバックを行ったお話です。
千葉県にお住いの飯田さん(仮名)は、派遣社員として都内の企業で
事務の仕事をされていました。
実家暮らしも長く、これ以上両親にも迷惑をかけたくないという思いもあり、
10年前に思い切って実家の近くにマンションを購入し、独立しました。
それから7年ぐらいは何事もなく暮らして来ましたが、3年前に派遣の仕事が
途絶えてしまい、生活が一気に苦しくなりました。
困窮した飯田さんは両親に相談できず、ポストに入っていた消費者金融から
融資を受けることにしました。
しかし、借りたお金はすぐに無くなり、また新たな借金をすることに。
借りては返し、また借りるという自転車操業が始まり、気が付くと5社で
300万円もの借金になりました。
そして、その借金だけでなく、税金、健康保険、管理費等も滞納し、ついに
住宅ローンも滞納が続きました。
銀行から一括で返済を求められた飯田さんは、これ以上は自力で解決できない
と分かり、覚悟を決めて当協会へ相談に来られました。
今回、飯田さんはたくさんの債権者から返済を求められており、
パニックになっていました。
自分ではどう解決していいか分からなくなっていたので、
まずは弁護士に相談し、債務の交通整理を行いました。
その上でまずは自宅のリースバックを行うことになりました。
せっかく自分で購入した自宅でしたし、ここを売ってもまた転居先で家賃を支払う
くらいなら自宅をリースバックして住み続けたいという希望でした。
今回、リースバックの成否は飯田さんの希望する家賃で買ってくれる投資家が
見つかるかどうかでした。
今までの住宅ローンの支払い額は5万円でしたので、それ以内で納めたい
との希望でした。
ただし、管理費等も一緒に納付することになるので、トータルで家賃は7万円以内
になればとのことでした。
固定資産税等は投資家が負担するので、飯田さんにとっても7万円
で決まれば今までより生活が少し楽になります。
銀行の保証会社へ債権が移り、この時点でリースバックの為に残された
時間は約2か月でした。
(つづきはこちら)
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