私たちが任意売却を始めた理由
全日本任意売却支援協会の松山です。今回は、私たちが任意売却を始めた理由をお話し致します。
任意売却を始めた理由は「代表・安田自身の実家が競売になったこと」です。
安田の両親は、印刷会社を経営しておりました。規模は小さいながらも、両親は朝早くから夜遅くまでインクにまみれて一生懸命に働いていました。
しかし、印刷業界は技術の進歩が速い業界です。その進歩についていけず赤字が続くようになりました。そして、得意先の手形が不渡りとなり両親の会社も連鎖倒産しました。
その結果、毎日食べることに困るような状況に・・・当然、住宅ローンの返済ができないようになりました。
住宅ローンを滞納してからは、いろいろなところから督促状が届くようになり、郵便受けはそれらの書類でいっぱいになっていました。しかし両親は、その書類の封を開けようとせず、電話に出ることもしなくなり、外出することすらしなくなりました。
そして、とうとう裁判所から執行官が家にやってきました。競売を進めるにあたっての資料を作成するためです。
執行官は家中の写真を撮り、いろいろと調べています。安田の両親は、ただただ不安そうに見ているだけでした。
なんとかならないかと知り合いに相談しましたが、誰も解決する知識も経験もありません。もちろん当時の安田には解決する手段はありませんでした。結局、強制退去は免れず、家族全員、住み慣れた家と町から逃げるように出て行きました。
家を出る前日の夜、荷造りをしていた母がひとり泣いて流していた涙。退去する日、子どもたちに初めて見せた父の涙。
この両親の涙が忘れられず安田は住宅ローンで困っている人のお役に立てるよう不動産と金融の知識を付け、一般社団法人任意売却支援協会を設立しました。
それ以来、安田は「もうあんな辛い思いをする子どもが、一人でも減るように」と思い、テレビ、雑誌、新聞を通じて全国に任意売却を広めていきました。地道にやってきた甲斐もあり、ここ数年でようやく任意売却という言葉が認知されてきました。
安田は、いつも私たち相談員に「ご相談者の立場で考えなさい」と言っております。それは安田自身の辛い経験が物語る曇りのない本心だと感じます。
そのため、私たちは任意売却の専門家として「ご相談者のために」を第一に取り組んでまいります。
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