努力の甲斐なく競売になってしまった事例
こんにちは、任意売却コンサルタントの浜崎です。
本日はいつもの成功事例ではなく、競売になってしまった方のお話です。
全ての方が競売を回避できれば良いのですが、実際には
努力の甲斐なく競売になってしまう方もいます。
今回の相談者は任意売却の可能性が出てきたのに、
債権者の判断で最終的に競売になってしまった事例です。
では、なぜ今回の相談者は競売になってしまったのか?
相談者の許可を得て、今回なぜ競売になってしまったのかを
振り返ってみました。
今回、競売になってしまったのは千葉県にお住いの佐久間さん(仮名)です。
佐久間さんは以前飲食店で調理師として働いていました。
仕事ぶりも真面目で腕も良かったのですが、職場の人間関係による
ストレスで、家では塞ぎ込むことが多くなりました。
次第に家族との会話も少なくなり、夫婦喧嘩も絶えなくなりました。
そしてついには離婚をすることになり、お子さんは奥さんが引き取り、
佐久間さんは養育費として毎月5万円を支払うことで合意しました。
佐久間さんとしては家族がバラバラになったことを非常に後悔しており、
いつかまた家族が一緒に暮らせる日が来ることを願って、一人になっても
頑張って住宅ローンを支払っていました。
しかし、数年が過ぎた頃、職場のストレスがピークに
達し、熟慮した結果、佐久間さんは転職をしました。
すぐに転職先は決まりましたが、以前と比べて給与が安く、
平日は転職した飲食関係の仕事を、週末は別の飲食店で
アルバイトを掛け持ちで行うことにしました。
しかし、転職による収入減はアルバイトを増やしても埋めることが
出来ず、何とか借り入れしながら住宅ローンと税金を支払って来ました。
しかし、借金での支払いは自転車操業になり、とうとう滞納が始まりました。
佐久間さんはこれ以上滞納が続くと、競売になってしまうと思い、
当協会へ相談の連絡をくれました。
今回は、住宅ローンの連帯保証人に元妻がなっており、
元妻に迷惑をかけたくないので、出来るだけ高い値段で任意売却をして、
それでも残った債務は自分が最後まで責任をもって支払いたい
というのが佐久間さんの希望でした。
債権者の銀行は、すでに競売の申し立てを行っていたので、
すぐに銀行へ連絡をして任意売却活動を開始しました。
おわり
▽つづき▽
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