二重ローン?任意売却の後の残債について
みなさん、こんにちは。全日本任意売却支援協会の松山です。
任意売却が完了したあと、
多くの方が、住宅ローンをすべて返済できず、いくらか残ります。
この残った住宅ローンのことを” 残債”と言います。
これはどうなるのか非常に心配なことですね。
東京、神奈川、大阪、兵庫などの都市部の場合であっても、
任意売却のあとは、ほとんどの方は残債が残ってしまいます。
平均でおよそ800~1,000万円ほどです。
では、この残債はどうなるのでしょうか?
「新たにローンを組んで、返済していく」
「生活を切り詰めて、返済していく」
このように考えている方が多いようです。
しかし、実際に、
新たにローンを組んだり、生活費を切る詰めるなどしたら、
任意売却をする必要性がなくなってしまいます。
また、引っ越し先の家賃を支払う必要が出てきますので、
いわゆる” 二重ローン”のようになってしまいますね。
せっかく任意売却で新たに生活をスタートさせたのに、
また返済の日々が続く・・・
これでは解決になっていませんね。
もちろん残債も正式な”借金”なので、
返済義務はあります。
問題は、その返済方法です。
任意売却が完了すると、
多くの場合、その場で債権者(借入先の金融機関)の担当の人と
今後の残債の返済方法について話し合いがあります。
その際、「返済計画表」または「生活状況表」といった用紙の記入を求められます。
これは、任意売却の後の残債について、
毎月どれくらい返済できるかを確認するためです。
その用紙は、一例ですが、
「一括で返済する」
「分割で返済する(月々●●●●円)」
「返済が困難」
の3つから選択するようになっている場合が多いです。
これは、
“毎月、収入がいくらあり、支出がいくらあり、
その結果、これくらいなら毎月返済できる”
というような主旨です。
多くの方が正直に、
「分割で返済する」を選択して無理のない範囲で返済、
または、「返済が困難」を選択されています。
そのため、
任意売却のあとには、新しい生活をスタートさせることができる
ということなのです。
≪任意売却に関するページ≫
≪任意売却Q&A≫