任意売却の流れを知りましょう。

こんにちは。

全日本任意売却支援協会の松山です。

 

実際のところよくわからない

任意売却の流れを解説します。

 

任意売却の流れを知るには、

競売を申し立てられるなのか、競売を申し立てられたなのか、

で分けて考える必要があります。

 

20170309

 

 

■競売を申し立てられる前の場合

 

1.「現在の状況を整理」

 

任意売却を進めていく前に、

下記のようなことを洗い出します。

 

・住宅ローンは何か月滞納しているのか?

・代位弁済をされたのか?

・税金の滞納はあるのか?

・差し押さえはされているのか?

・マンションにお住まいの場合、管理費・修繕積立金は滞納しているのか?

 

※代位弁済とは

 

 

 

2.「金融機関との話し合い」

 

これらを整理していき、すでに代位弁済をされていた場合は、

すぐに金融機関と任意売却について話し合いをしていきます。

 

ここで特に重要なことは売買金額についてです。

 

金融機関としても、「いくら回収できるのか?」ということは

任意売却を進めていくうえで非常に重要なことなので、

ここでしっかりと調整します。

 

また、税金の滞納があったり、差し押さえがされているならば、

同時に役所とも話し合っていきます。

 

ちなみに、これらの話し合いは専門の相談員がするので心配ありません。

 

 

3.「買主を募集」

 

各々との話し合いを進めながら、

次は買主を募集します。

 

任意売却は、不動産の売買の一種です。

買主が現れないかぎり成立しません。

 

売主(=相談者)と買主が揃って、はじめて成立するのです。

 

 

4.「契約」

 

金融機関、役所、その他の関係者との話し合いが終わり、

買主が決定すれば、契約を結びます。

 

この場合の契約とは、「不動産売買契約」です。

 

売主と買主とのあいだで、

記名・押印をして正式な売買契約を結ぶのです。

 

 

5.「決済」

 

契約が終われば、あとは”決済”を迎えるだけです。

 

決済とは、銀行などで実際に金銭のやりとりを行い、

司法書士による所有権の移転が行われることです。

 

この決済により任意売却が無事終了となります。

 

 

■競売を申し立てられた後の場合

 

1.「金融機関へ連絡」

何はともあれ、まずは借入先の金融機関に連絡をします。

 

金融機関はすでに競売で進めようと考えているので、

早急に任意売却をしたい旨を申し入れたうえ、

そもそも任意売却を認めてくれるのか確認する必要があるのです。

 

 

2.「金融機関との話し合い、買主の募集」

 

任意売却で進めることが可能となった場合、

各金融機関、役所などとの話し合いを進めると同時に、

すぐに買主を募集します。

 

競売が申し立てられた後ということは、

タイムリミットが決められているということです。

 

およその目安としては、

「競売開始決定通知」という書面が届いたら、

タイムリミットまで3~4か月です。

 

3~4か月と聞くと、余裕があるように感じますが、

・買主が決まるまでの期間

・買主のローンの申し込み・審査などの期間

・契約の段取り

などを考慮すると、あっという間にタイムリミットになります。

 

そのため、一気に物事を進めていく必要があるのです。

 

 

4.「契約、決済」

 

すべてを一気に進めていき、

買主・売買金額が決定すれば、契約→決済とどんどん進めていきます。

 

タイムリミットまでに決済を終えることができれば、

無事に任意売却が完了となります。

 

 

以上、任意売却の流れについて、

競売の申し立て前”申し立て後”に分けての解説でした。

 

競売までのスケジュール

すでに裁判所から通知が届いている方

 

 

 

任意売却とは

≪任意売却に関するページ≫

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  2. 任意売却の費用
  3. 任意売却後の残債務について
  4. 任意売却によるリースバックで住み続ける