詐欺、競売から立ち直りリースバックに成功した事例

こんにちは、

任意売却の専門相談員、浜崎です。

 

全日本任意売却支援協会には、

「何とか自宅に住み続けたい」というご相談が、

数多く寄せられています。

 

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ご相談者の中には、

リフォーム詐欺に遭い、借金を負った上に、

競売にかけられてしまう方もいらしゃいます。

 

今回は、そんな大変な状況になりながらも、

任意売却によって、無事に住み慣れた自宅に

住み続けられるようになった方を

ご紹介させていただきます。

 

埼玉県にお住まいの

石井由紀子さん(仮名・44歳)のケースです。

 

石井さんは、お父さんが約32年前に建てた自宅を

14年前に遺産相続しました。

 

5年前に離婚して、

娘さんと息子さんの3人で暮らしていました。

 

女手一つで、二人の子供を育ててきましたが、

なんとバセドー病を発症し、働けなくなりました。

 

そのため、わずかな貯金も切り崩しながら、

母子手当と娘さんのアルバイト代で、

何とか生活をしている状況でした。

 

そんなある日、

自宅にリフォーム会社の営業マンが訪問して来ました。

 

石井さんの自宅は築30年以上経ち、

浴室等の劣化が激しかったこともあり、

丁度良い機会だと思ってその業者に

浴室その他の全面リフォームを依頼。

 

リフォーム費用の300万円は、

クレジット会社でローンを組みました。

 

 

ところが、実際にリフォームが始まってみると、

素人が見てもすぐにわかるぐらいの手抜き工事でした。

 

クレームを訴えると、そのリフォーム会社は

音信不通になってしまいました。

 

手抜きのうえ、工事が途中で放置されてしまい、

途方に暮れた石井さんは、弁護士に依頼して

工事費用を取り返す訴えを起こそうとしました。

 

しかし、その弁護士もやる気がないのか全く動いてくれず、

石井さんの依頼もしばらく放置されてしまったのです。

 

その弁護士に何とかしてほしいと訴えた石井さんでしたが、

結局、その弁護士も連絡が取れなくなり、

また別の弁護士に再度依頼をしなければならない状態に

なってしまいました。

 

新しい弁護士も見つかりましたが、

またその弁護士も石井さんの依頼を長期間放置。

その間にローンの支払いを滞納・・・

 

ついにクレジット会社から

自宅の競売を申し立てされていしまいました。

 

リフォーム会社に始まり、

信頼して依頼した弁護士に2度も裏切られ、

人間不信になったうえに自宅が競売に・・・

 

石井さんは、当時を振り返ると、

絶望の淵に立たされた気分だったとのことでした。

 

そんな中、

「もしかしたら住み続けることが出来るかも」という

期待から任意売却に賭けてみることにしたのです。

 

今回はクレジット会社からの差押えだけでなく、

役所からの差押えがありました。

 

それぞれ関係者と交渉して、合意を得たうえで、

投資家探しをすぐに開始しました。

 

建物は劣化が進み、不動産の価値としては

非常に厳しかったのですが、

石井さんの不幸な状況に、

「何とかしてあげたい」という投資家が見つかりました。

 

あまりに良い条件のお話に最初は石井さんも信じられず、

また自分たちは騙されているんじゃないかと疑っていました。

 

しかし、

「なぜ今回投資家が協力してくれるのか」

「もしこの話が流れたら石井さんたちがどんな状況になるのか」

を丁寧にお話したら、石井さんも納得をしてくれました。

 

何度も裏切られたので、

疑心暗鬼になっても決しておかしくは無い状況でしたので、

最後に安心してもらえて良かったです。

 

そして、迎えた決済日、

本当にホッとした笑顔の石井さん親子を見て、

私もうれしく思いました。

 

 

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