ローンを完済する以外の方法

みなさん、こんにちは。

全日本任意売却支援協会の松山です。

 

ついにトランプ大統領が就任しました。

今朝のニュースでも早速TPP離脱の表明がされていましたね。

保護主義の意識が強いイメージだけが先行しますが、

日本経済のどのような影響を及ぼすでしょうか。

今後も政策やアメリカ経済から目が離せませんね。

 

さて本日はAさんのお話をします。

Aさんは現在67歳。元銀行員で現役時代は年収1000万円以上もありました。

 

ご家族は

専業主婦の奥さん(65歳)のみ。お子さんはいらっしゃいません。

 

住宅を購入したのは少し遅くて45歳の時。

当時は現役バリバリで月20万円のローン返済もなんてことはありませんでした。

むしろお子さんがいないことで他のご家庭より裕福な生活を

送っていたとおっしゃいます。

 

しかし60歳に大きな転機が訪れます。

銀行を退職し資本金500万円の中小企業に出向することとなるのです。

もちろん年収は半減しました。

 

そこから汲々とした生活を余儀なくされます。

奥様も住宅ローン捻出のためパートとして働くようになりました。

 

しかし生活水準はなかなか下げることはできません。

貯金等を切り崩しながら生活を続けていたそうです。

 

その後その中小企業も退職し、ローンの支払いの見直し等で

なんとか生活を維持していきましたが、

ご自身の体調不良による入院をきっかけに

完全に住宅ローンの支払いができなくなり自宅は競売の申立をされること

となりました。

 

みなさんはこの後Aさんがどうなったと思いますか。

実はお手元に500万円ほど残すことが出来たのです。

 

Aさんがお手元にお金を残せたのにはいくつか要因があります。

1)自己資金1000万円を入れて購入し、住宅ローンを組んでいたこと

2)立地が良く、土地価格の下落がなかったこと

 

ローン自体はあと14年ほど残っています。

確かに毎月20万円の住宅ローンを支払っていけば将来的には

借入のない不動産がお手元に残ります。

 

しかしそのために14年間、

生活資金のほとんどをローンの返済に充てることが

本当に良かったのでしょうか。

 

Aさんは言います。

「それまでは日々お金のことばかり考え、食費等切り詰められるところは

とことん切り詰めて生活してきました。それだけ住宅ローンの負担が大きかったんです。

しかし自宅を売却してからは家賃8万位のところに住んでいます。

この家賃なら二人の年金だけで十分にやっていける。むしろ貯金すら出来ます。

しかも手元に500万円の現金もある。もっと早く相談すれば良かったです。」と。

 

賃貸マンション

 

住宅ローンを返済が終わるまで支払い続けるということが

必ずしもみなさんの生活を良くするとは限りません。

もし支払いが厳しいと感じた時、

そういうことを考えるきっかけと捉えてもらえれば良いなと思います。

 

ちなみにAさんがそのご決断をもっと早くしていたら

競売申立費用と遅延損害金の合計200万円の出費は要らなかったので

手元に700万円残ったことになります。

 

みなさんもAさんのお話を参考に

ご自身のライフプランを再考してもらえたらと思います。

 

 

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