ほっとけない・・・
みなさんこんにちは。
任意売却コンサルタントの新井です。
さて、今回紹介するお話は現在、
任意売却のお手伝いをしているYさんの話です。
Yさんは離婚後、子供2人と新たな生活を送る為に、
6年前にマンションを購入。
女手一つで仕事に家事にと頑張ってこられ、
現在まで生活されてきました。
ところが先日、突然届いた銀行からの手紙。
空けてみると、多額の借入れの請求書。
実はYさんは以前、親に頼まれて借金の連帯保証人になっていたのです。
親が借金の返済が出来ない状態になってしまい、
連帯保証人であるYさんに銀行が返済を求めてきたのです。
連帯保証人になった記憶はあるが、
親が借金の返済が出来ていない事は全く知らなかったYさん。
Yさんは慌てて実家に帰り、親に詰め寄ったとの事でしたが、
「払えないんだから仕方ないやん」の一点張り。
銀行に相談しても、代わりに返済するか自宅を売って返せと・・・。
親に対する激しい怒りと、我が子に対する不安の狭間で
必死に感情をこらえながらご相談に来られ、お話しをしてくれました。
Yさんのお子さんは小学生と保育園児で2人とも女の子。
自身の住宅ローンの残りはあとわずかという所まで、頑張って来られました。
そんな生活が一瞬にして、崩壊してしまう様な事態が起きた訳ですから、
その怒りと不安はもちろんですよね。
現在、解決に向かい進めています。
とりあえずはYさんのご家族は引越しをする事なく、
今とほぼ変わらない生活のまま解決ができそうで、
ご安心してもらっています。
先日、最後の手続きをする為に来社いただいた際、
Yさんから、こんなお願いが・・・
「あの実家も何とか助けてあげて欲しいのですが、
お願いしてもいいですか?」
私は驚きました。
あんなに親に対する怒りの感情が大きかったのに、と思ったからです。
「もう、怒ってないのですか?」
Yさんは涙を浮かべながら・・・
「自分の親ですから・・お父さんとお母さんをほっとけません。」
「了解しました。できる限りのことはやります!!」
と笑顔でお伝えしました。
来週、Yさんの両親に会います。
「ほっとけない・・・」Yさんの為にも、
親子の絆も合わせて解決したいと思います。
おわり
≪任意売却に関するページ≫
≪任意売却Q&A≫