任意売却の流れ~これだけは知っておきましょう~

全日本任意売却支援協会の松山です。

今回は任意売却の流れを解説します。初めて見る方も簡単に分かるようにまとめましたので、順番に見ていきましょう。

 

 

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では、当協会に任意売却のご相談をいただいた後の流れを順を追って説明していきます。

 

1.保証会社(債権回収会社)に任意売却する旨の連絡をする

住宅ローンの滞納が3~6ヶ月連続して続くと、受付窓口が銀行から保証会社(債権回収会社)へ変わります。そこで私たち専門相談員がその窓口へ「任意売却で進めたい」という連絡をいれて承諾を得ます。

(まだ窓口が変わってない場合は、変わるまで待期期間となります。)

 

2.販売価格を決める

任意売却で進めることが認められると、次は専門相談員と保証会社が「いくらで売却するか」という調整をします。この販売価格を“応諾価格”と言います。

応諾価格は、「一般的な相場価格」「保証会社の回収額」などを考慮して保証会社によって決定されます。

 

3.販売開始

応諾価格が決まると、実際に販売活動を開始します。任意売却は特殊な不動産取引ですが、あくまで不動産の売買ですので、買主が現れてはじめて成立します。

 

4.契約

買主が決まるといよいよ売買契約を締結します。ここまで来たらもう一息です。

 

5.決済

売買契約を締結してから数日後、買主が住宅ローンを申し込んでいる銀行で決済と呼ばれる手続きを行います。

決済では、お金のやりとり、司法書士による所有権の移転・競売の取り下げ、鍵の受け渡し、保証会社との残債務の話し合いなどが行われます。

>>残債について詳しくはこちら

これで任意売却は完了です。

 

以上、ご相談後~任意売却の完了までをカンタンに解説しました。

ポイントは“応諾価格”です。この価格が一般的な相場と比較して相当に高い場合はなかなか買主が決まりません。逆に手ごろな価格になれば早く決まります。

そしてこの価格決定権は保証会社にあります。そのため、保証会社との調整が重要になりますので、片手間に任意売却を請け負っている不動産会社では任意売却を成立させることが困難なのです。

 

いずれにしても、任意売却は特殊な不動産取引です。専門の機関に相談するようにしてください。

 

任意売却とは

≪任意売却に関するページ≫

  1. 任意売却のデメリット
  2. 任意売却の費用
  3. 任意売却後の残債務について
  4. 任意売却によるリースバックで住み続ける

≪任意売却Q&A≫

  1. 住宅ローン以外に、複数の借入れがあります。任意売却はできますか?
  2. 手元に現金が無くて引越しもできません。それでも任意売却は可能ですか?
  3. すでに他社へ任意売却を依頼していますが、相談してもいいですか?