兄弟の教育ローンの連帯保証人になった結果、競売に。

こんにちは。全日本任意売却支援協会の谷口です。

 

「連帯保証人」、「連帯債務」など、あまり響きの良くない言葉ですが

私たちの住む日本ではローンなど融資を受ける際には当たり前のようにある仕組みです。

 

今回は、この連帯保証人がきっかけで自宅を差し押さえられてしまった

鈴木さん(仮名)についてお話させてもらいます。

 

 

 

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鈴木さんは、5人家族で会社員として働き、高校を卒業してから定年退職するまで

勤め上げ3人のお子さんを奥さんと二人で育ててきました。

 

そんな鈴木さんのおかげで、裕福ではないものの

家族5人何不自由のない暮らしをすることができたそうです。

 

そして、40代で購入したマンションの住宅ローンも順調に返済。

残すところローンも後5年という所で鈴木さんへ災難が降りかかりました。

 

災難というのも鈴木さんの自宅が知らない銀行から

差し押さえられてしまったのです。

 

すぐに差し押さえ通知を確認するとそこには

連帯保証人として鈴木さんの名前が記載されていました。

 

鈴木さんが身に覚えがないのも当然。

鈴木さんが連帯保証人になっていたのは10年前。

 

しかも、よくある住宅ローンや法人などの連帯保証人ではなく、

鈴木さんの兄弟が通っていた専門学校の教育ローンだったのです。

 

10年前のローンなど既に返済が終わっているものだと思っていた鈴木さんが

確認のために連絡をするとローンは三年ほどで延滞し、連絡や通知を送るも

返済が行われない為、金融機関もやむを得ず差押えに踏み切ったそうです。

 

自らのローンが原因ではなく、

連帯保証人となったことが理由で自宅が競売の対象になってしまいました。

 

鈴木さん家族が納得いかないと話をするも

代わりに返済をすることが解決する唯一の方法でした。

 

しかし、延滞金などで膨らんでしまったローンを一括で返済するなんて

鈴木さんにはできませんでした。

 

そんな鈴木さんが選択したのは「リースバック」という解決方法でした。

 

「リースバック」により鈴木さんは

住宅ローンと連帯保証人としての債務も返済した上に

毎月支払う家賃もローン以下に。

 

将来的にはお子さんが買い戻したいという希望もあり。

なんとか家族5人で自宅を守ることができました。

 

その後、鈴木さんの兄弟からも毎月少しずつでも返済を

していくと連絡があったそうです。

 

連帯保証人や連帯債務者など家族だからといって

簡単に決めてはいけません。

 

家族だからこそ慎重に話し合って決めていきたいですね。

 

また、連帯保証人を頼んだ本人も、

滞納をしたことを言いにくいからといってほったらかしにせず、

きちんと連絡をしましょう!

 

おわり

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