任意売却は「師走」にあらず!?
みなさんこんにちは。
任意売却の専門コンサルタントの生山です。
「師走」
12月の旧暦の呼び方ですが、
他の月の旧暦ってなかなか意識しませんね。
何故師走だけが、言われ続けてるのかと考えますと、
やはり現代におけるイメージと合致してるからだと思います。
すなわち、師も走るほど忙しい月であると。
なるほど、確かに12月はバタバタしています。
そんな私ども全日本任意売却支援協会も、
数多くのご相談を頂き、師走の雰囲気になっております。
そんな中、この師走に任意売却を完了された方のお話です。
相川栄子さん(仮名)は、
15年前にマンションをご購入されました。
お仕事は、東京で保険の営業をされており、
やりがいを感じて一生懸命お勤めされていました。
もちろん住宅ローンは滞納せず支払ってました。
しかし、今から約1年前、
実家の群馬に暮らすお母さんが交通事故に遭い、
車椅子の生活を余儀なくされました。
それ以降の相川さんは、
入院のお見舞いや、退院後のお世話のために、
東京と群馬の往復という暮らしになったとのこと。
その往復の交通費がかさむと、
住宅ローンの支払いが滞納しがちに・・・。
さらには、相川さんご自身も介護うつのような状態に陥ってしまったのです。
会社を休みがちになり、遅刻、早退を繰り返すようになりました。
次第に相川さんも、
「もう、どうでもいいや・・・」という気持ちが強くなり、
半ば自暴自棄になりかけたそうです。
そんな相川さんを救ったのは、
相川さんの職場の同僚である山崎さん(仮名)でした。
山崎さんは、相川さんの状況を聞いて、
何とかしたいと思い、インターネットで解決策を検索されたそうです。
その時、全日本任意売却支援協会のホームページをご覧になり、
相談無料というところに惹かれ、すぐにお電話いただきました。
「本人ではないのですが、よろしいのでしょうか?」
「もちろん、大丈夫です。」
これが、山崎さんと私との最初の会話です。
山崎さんから、相川さんの状況を詳しくお伺いすると、
このままでは競売になってしまう可能性がありました。
正直のそのことをお伝えすると、
山崎さんは、すぐにお話が聞きたいと仰って、
ご来社されることになりました。
ご相談の当日、
私は、山崎さんお一人でいらしゃると思っておりましたら、
なんと、相川さんもご一緒にいらっしゃったのです!
「無理矢理、引っ張ってきました!」
山崎さんは、笑顔でそう言ってくれました。
それには相川さんも苦笑い。
競売になりそうな状況だから、
きっと落ち込んでいらっしゃるのかと思いましたが、
それは私の勝手な思い込みでした。
相川さんも、何とかしなければと思ったようで、
勇気を出して、相談に来てくれたのです。
相川さんのご希望は、
「マンションを売却して、母のいる群馬の実家に戻りたい。」とのこと。
ご依頼を受けた後は、すぐに銀行との協議を繰り返しました。
なんとか買主が見つかりまして、
無事に任意売却にこぎつけました。
今日でご自宅ともお別れ、いわゆるお引渡しという日まで、
相川さんに連れ添って来てくれた山崎さん。
相川さんにとっては、
まさに「師」のような存在だったと思います。
二人三脚で、ゆっくりと確かに歩まれたお二人には、
師走ではなくて、「師歩」という漢字が当てはまるのではないでしょうか。
住宅ローンの滞納などで悩まれている方がいる限り、
その問題が解決できるよう、
「私も二人三脚でお手伝いしていきたい。」
そう気持ちを新たに致しました。
おわり
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