住宅ローンや税金の問題は後回しにしないでください(2)
全日本任意売却支援協会の鈴木です。
今回のお話は
前回(住宅ローンや税金の問題は後回しにしないでください)の続きで、
Sさんが住んでいた実家が競売になったお話です。
連絡が取れなくなったSさん。
心配したお姉さん夫婦、妹さん夫婦がご相談に来られました。
事情をお聞きすると
Sさんは2年前、体を壊され、仕事も辞められたそうです。
その後、今までの貯金で、住宅ローン、マンションの管理費
修繕積立金、固定資産税を払っていました。
しかし、昨年辺りから、生活が厳しくなり
お姉さんと妹さんは「再就職さえできれば、生活は持ち直すだろう」
と思い、経済的な援助をされていたそうです。
そのため、まさか住宅ローンを滞納している事態に陥って
いるとは思いもよらなかったそうです。
まずはSさんと本人を見つけることが先決です。
「大げさに思われるかもしれませんが、警察の方に同行してもらい
Sさんの部屋の鍵を開け、部屋に入り、何か手がかりがないかを
探すのが懸命だと思います」とお伝えしました。
Sさんご自身の状況を別にすると、競売そのものは
回避できる見込みが十分にありました。
早速、警察立会いの下、鍵を開けてもらい
中に入ることが出来たそうです。
しかし驚いたことに、Sさん本人が部屋にいらっしゃったそうです。
その連絡をいただき、Sさんも含めて再度お話を聞かせていただきました。
Sさん自身、この状況に非常に悩まれ、自分を責めていたそうです。
今までお姉さん・妹さんに金銭面でも迷惑をかけてきたので
これ以上迷惑かけたくないと思いながら、
どうしていいか分からず、動けないでいたそうです。
Sさん本人が見つかり、
直ぐ手続きを取り、競売を申し立てた金融機関と連絡を取り
解決の話し合いをしたところ
競売を取り下げてもらうことが出来ました。
今回Sさん姉妹が
全日本任意売却支援協会を見つけられ、
相談に来られた結果
実家は売却する結果にはなりました。
また、売却後も、中古のマンションを購入できるくらいの
売却益もでました。
もし、Sさんがお一人で悩み続け、競売となった場合、
売却益どころか何も残らず、マンションを出て行かないと
いけない結果になっていたかもしれません。
同じ様な事例はたくさんあります。
一人で悩まず
相談してください。
おわり
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