リースバックとは
全日本任意売却支援協会の松山です。
今回は「リースバックとは」について解説致します。
リースバックとは、「セール&リースバック」のことで、売る(セール)そして借り戻す(リースバック)ということです。
具体的には、次のような3つのステップになります。
①家を売る
②同時に賃貸契約を締結して借りる
③ご希望なら買い戻す
わかりやすく図でも示します。
買い戻すとは、リースバックで一度売却した家を、将来、住宅ローンが組めるようになったら買うということです。実際は、お子さんが就職してから買い戻すケースが多くあります。
リースバックの良いところは、住宅ローンを滞納している状況や、すでに競売を申し立てられている状況でも利用できることです。また、オーバーローン(家の価値より住宅ローンの残債務のほうが多い)の場合でも利用できます。
100%可能というわけではありませんが、私たちが借入先の金融機関としっかり話をして応諾を得ることでリースバックが可能になります。
リースバックは、もともと数年前まで主に工場や機械で利用されていました。
事業資金や運転資金を捻出するために工場や機械を売ります。その売却金額で資金繰りを安定させ、そのまま工場や機械を借りて事業を続ける・・・といった具合です。
上場企業もリースバックを利用していますね。自社ビルを売却して資金繰りを改善させて、そのまま借りるということが良くあります。
リースバックの注意点は、「借りるということは家賃が発生する」ということです。
例えば、住宅ローンを毎月8万円支払っていたが、リースバックをすることにより毎月の家賃が10万円になってしまうと、家計をさらに圧迫するだけで解決になりません。
重要なのは、「いくらで売れるのか?」です。
買う側は、購入金額については金融機関でローンを組みます。すると、毎月のローンを返済するために「毎月これくらいは家賃として回収したい」という考えがあるからです。
不動産がいくらで売れるかは、不動産のプロでない限り判断するのは極めて難しいです。一度、不動産会社のやっている簡易査定を利用して、大まかな価格を把握しておき、そのうえでプロに相談すると良いでしょう。
売却金額と家賃、この2つがポイントですね。
以上、「リースバックとは」について解説いたしました。
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